クライスラーは、2018年2月を持って販売終了したと言われている自動車ブランドですが、中古車市場では現在も人気があるブランドです。
中でもクライスラーのクロスファイアは、アメ車ならではのデザインが特徴的なスポーツカーとして人気があります。
そしてもしクロスファイアが故障した場合、「販売終了しているから、パーツの交換はできないのでは?」と心配する方もいるのではないでしょうか。
実際にWebで「クロスファイア 故障」と検索すると、「クロスファイアはベンツとパーツを共用している」と記述する内容の記事が複数ありました。
そこで本記事では、クライスラーのクロスファイアについて、スペックを始めベンツと部品を共用しているのは本当なのかを解説します。
また、どの部分の部品が共用されているのかもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
そもそもクライスラーのクロスファイアとは?
クライスラーのクロスファイアは、2003年12月〜2008年5月まで販売されていたモデルです。ひと目でアメ車だと分かる個性的なデザインが魅力的で、販売当時の世界基準のテクノロジーを搭載しています。自動変速機能が付いたAT車ですが、MT感覚を楽しめる車内となっています。
クロスファイアのオープンモデルであるクロスファイアロードスターは、トップ部分を自動開閉できる機能が搭載されており、オープンカーとして乗りたい方におすすめです。クラシクイエローは、クロスファイアロードスターの限定色です。
クロスファイアのスペック
クライスラーのクロスファイアは、マイナーチェンジや価格変動などで以下の表のように4代にわたって販売されていました。発売時期やグレードによって、新車価格や燃費などが異なります。
モデル | 新車価格 | 燃費(10・15モード) | サイズ(全長×全幅×全高) | 総排気量 |
2003年12月発売モデル(3.2L) | 490万円 | 8.5km/L | 4,059×1,766×1,305mm | 3,199cc |
2004年4月発売モデル(3.2L) | 514万5,000円 | 8.5km/L | 4,059×1,766×1,305mm | 3,199cc |
2004年9月発売モデル(クーペ) | 514万5,000円 | 8.5km/L | 4,060×1,765×1,305mm | 3,199cc |
2004年9月発売モデル(ロードスター) | 540万7,500円 | 8.6km/L | 4,060×1,765×1,305mm | 3,199cc |
2005年5月発売モデル(クーペプラス) | 409万5,000円 | 8.5km/L | 4,060×1,765×1,305mm | 3,199cc |
2005年5月発売モデル() | 456万7,500円 | 8.6km/L | 4,060×1,765×1,305mm | 3,199cc |
参考サイト:グーネット
クロスファイアの部品はベンツと共用している?
クライスラーのクロスファイアは、メルセデス・ベンツ・SLKクラスをベースに生産されたモデルです。そのためクロスファイアに使用されている部品の中には、ベンツでも共用されている部品が含まれています。さまざまなサイトで「クロスファイアはベンツとパーツを共用している」と記述されているのは、事実だと言えるでしょう。
共用している部品はどの部分?
クライスラーのクロスファイアには、ベンツのSLKの部品が使用されているようですが、具体的にどの部分に使用されているでしょうか。クロスファイアの外観のみを見ると、ベンツSLKを匂わせる部分はないでしょう。
しかし車内を見てみると、レイアウトやデザインはほとんどベンツSLKと同じです。逆にベンツSLKと異なる部分は、ステアリングやオーディオ、メーターパネル、ドアノブぐらいではないでしょうか。
またエンジンルームは、エンジンカバー以外がベンツSLKと同じデザインです。クロスファイアのロードスターとベンツSLKは、ともにトップの開閉が自動でできますが、ロードスターの方はソフトトップを採用しています。とはいえ、グレードによっては機能性も似ています。
故障しても交換パーツが入手しやすい
クライスラーは、ジープと共同でディーラーを構えていましたが、国内販売を終了すると当時にクライスラーを扱うディーラーが減っていきました。そのため、「故障しても部品の取り寄せは可能なのか?」「修理までに時間がかかるのでは?」と心配する声もあるでしょう。
しかし、クロスファイアの場合は、全パーツの約39%をベンツSLKと共用していると言われているので、もし故障してもベンツSLKのパーツを使って修理が可能です。そのため入手先が増え、交換パーツなどが手に入れやすくなると考えられます。
ただしベンツSLKと共用している部分にしか言えないことであり、クロスファイアにしか使われていない部品の場合は海外からの輸入となるでしょう。
まとめ
クライスラーのクロスファイアは、2003年〜2005年まで扱われていたモデルです。
発売期間はとても短いですが、グレードによってはトップ部分が開閉し、オープンカー好きの方からも注目されています。
また現在はクライスラーの国内販売が行われていないこともあり、クライスラー車が故障してしまうとパーツの取り寄せに時間がかかるのでは?という意見もあるでしょう。
クロスファイアのパーツは、ベンツSLKと共用している部分があるので、故障部分によっては問題なく取り寄せや修理が可能であると言えます。
クライスラー車の購入を検討している方は、故障時を考慮しクロスファイアを選んでみてはいかがでしょうか。