D1とは
D1グランプリとは元レーサーの土屋圭市が提案した競技で、正式名称は「全日本プロドリフト選手権」。
”ドリフト走行”を目的としたモータースポーツで、2001年より開催されています。
2009年よりレースゲームで有名な「グランツーリスモ」が冠スポンサーとなり、2010年からは「D1GPインターナショナル・ドリフト・チャンピョンシップ」という大会名に変更しました。
ルール
ルールは、ある一定の区間で速さ・角度・煙の量を中心に点数判定していき、上位入賞した選手が1対1で先行後追い型の追走戦をします。そしてポイントが高い方が勝利、というシステムです。
最近では、ドリフトの自動採点機を導入しようという傾向にあります。しかし、選手があまりにも角度をつけすぎると審判団は100点と言っても、機械は本来計測しきれない域まで点数をつけてしまうことがあるので採点不良も起こることがあるそうです。
限界値を定めるレギュレーションはなし
この大会はマシンに関しての制限は特にありません。メーカーは出来るところまでとことん作り上げ、最高のパフォーマンスマシンを生み出すのです。実際に、500~600馬力の車が全開のドリフトパフォーマンスをしている一方で、1000~1200馬力のマシンがとてつもない煙をだしてドリフトしていくといった光景もめずらしくありません。
D1の楽しみ方
D1の面白さは、やはり「ぎりぎりの速度で行うドリフト」です。個人種目の時はあり得ない速度でドリフトに入り、コースを出たりするのでスピンするのではないかという緊張感を味わえます。追走バトルは追突するかしないかのぎりぎりを攻めた時の興奮は、他のレースのそれとはまた違うものです。
また選手や実況者は非常に個性があり、その人たちのトークに耳を傾けるのもこの大会ならではの楽しみ方です。
コースの攻め方を見極めることも、このレースの醍醐味とも言えます。コースを把握して、そのコースを選手がどのように攻略するのか、もしくはどういった走りを見せてくれるのかといったところにも飽きが来ません。
シーズン
D1の主なシーズンは1月から10月の間で、全8試合で行われており、今年も一月から第一戦がおわりました。三月下旬には、東京お台場で行われる「TOKYODRIFT」で第二戦が開催されます。
一戦目では1000馬力を越えたモンスタースペックのGT-Rを操る川端選手と1000馬力を長年扱ってきた斎藤選手がどちらも引けを取らず、白熱した戦いでした。第二戦ではその力関係がどう変わるのか!?
各車両のパフォーマンス性能と、ドライバーのドリフトテクニックから目が離せません。