〈ノーベル賞〉どうして電気自動車にはリチウムイオン電池が選ばれるのか

言わずと知れた日本を代表する電機メーカー・パナソニック。リチウムイオン電池の世界シェアは23%(2018年)。世界トップシェアを誇ります。
パナソニックは、こちらも世界トップである電気自動車メーカーのテスラと提携関係にあります。アメリカなどで車載用電池の生産体制を拡大中です。アメリカには世界最大の電池工場「ギガファクトリー」があり、共同運営を行っています。名前からして超でかそう…。テスラCEOのイーロン・マスク氏はパナソニックのリチウム電池を指して「日本の魂が宿った」と評しました。なんともかっこいい表現です。一方でテスラはリチウムイオン電池の自社製造も試みており、今後のパナソニックとの関係が懸念されるところではあります。
また、トヨタと共に車載用電池の合弁会社をつくると発表されています。日本の老舗2社がどんな車をつくるのか、楽しみですね。

②CATL(中国/売上高約4,600億円)
③BYD(中国/売上高約1,400億円)
今や中国は世界最大の車載向けリチウムイオンの生産地。ソニーが初めて実用化して以来、リチウムイオン電池は日本の独壇場でした。しかし、中国メーカーの攻勢により日本メーカーのシェアは低下してしまいました。中国は国の政策として電気自動車の製造が推奨されています。車載用電池の製造にも政府からの補助金が下りるんです。

世界2位のCATLは中国現地の自動車メーカーのみならず、BMWなど外資メーカーへの供給を拡大させてきました。3位は自動車メーカー・BYD。乗用車に加え、バスなどの商用車向け電池に強みを持っています。現在は自社用に供給するのがメインですが、今後は外販も増えるようです。
もちろん、日本の自動車メーカーも中国の電池製造には熱視線。性能の良い電池を少しでも安く、他社よりも優先して供給してもらおうと提携関係の構築を進めています。ホンダはBYDと、トヨタはCATL、BYDの両社と提携関係を結ぶと発表しています。

リチウムイオン電池、電気自動車と環境との関わり

リチウムイオン電池が電気自動車に適することはわかりました。では、このことが環境問題にどう関わっているのかについて見てましょう。

「どこでつくられるか」で環境への負荷は異なる?

自動車を動かす時だけでなく、リチウムイオン電池をつくるためにも電気が必要です。その電気をどう生み出すかというのがここでの論点。

電気自動車は走行時にCO₂を排出することはありません。ですが、国によっては電池の製造過程で多くのCO₂を排出する恐れが。ドイツのような化石燃料を電力源とする国の工場でリチウムイオン電池1つを製造すると、燃費の良い従来型のディーゼル車1台を生産するより70%以上も多くのCO₂を排出するというデータもあるのです(ドイツ・自動車コンサルティング会社「ベルリス」による)。

これに対しては各国の電力・エネルギーに対する取り組みが大きな鍵となってくると考えます。というのも中国がリチウムイオン電池製造に強いのは、間違いなく国際的なCO₂排出規制があったからです。こうした世界規模での環境への姿勢が、電気自動車の普及にも直結すると考えます。

スマートグリッドによるエコな社会へ

では、リチウムイオン電池の開発者である吉野さんは環境問題をどう見ているのでしょうか?

「まずは電気自動車をできるだけ普及させること。ただそれだけでは足りない。搭載されたリチウムイオン電池をどううまく使いこなすか。太陽電池、風力発電などによる電気を一旦車にため込む。これにより、太陽電池や風力発電が普及することになる」

これは受賞後のインタビューで吉野さんが語った言葉です。これはすなわち、「リチウムイオン電池を起点としたスマートグリッド」だといえます。スマートグリッドとは次世代の電力網・エネルギーシステムのことです。環境に優しい再生可能エネルギー(太陽光や風など)で発電、余った分は電気自動車に蓄電。その電気を使えば自動車を走らすことはもちろん、停電のときにも家の明かりを灯すことができます。その中心となるのが、電気をためておく電気自動車であり、リチウムイオン電池であるのです。化石燃料がいらない“スマートシティ”の実現が待ち遠しいですね。

リチウムイオン電池の発明によって得られるもの

世紀の発明・リチウムイオン電池。それは自動車の形を変える製品に留まらず、私たちが長らく議論を重ねてきた環境問題を解決する糸口です。

吉野さんは研究をする上で大事にしていることについて「あきらめない粘り強さが必要。その一方で壁にぶつかった時には柔軟な発想も必要で、その2つのバランスをとるのが一番重要」と話しています。環境や資源をはじめ数多くの問題に直面するこの現代。そうした深刻な問題に粘り強く向き合い、時には今までにないような柔軟な発想で乗り越えるというヒントを、吉野さんとリチウムイオン電池に教えてもらったような気がします。


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コメント:
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