超小型モビリティもここまで来た!?
その性能を動画で見てみよう!
明日香村「MICHIMO」(日産ニューモビリティコンセプト)その1
冒頭、何かキーをひねるような動作をした瞬間いきなりけたたましいエンジン音が響き始めたので、「あれ?日産ニューモビリティってエンジン車だっけ?」と思いそうになるこの動画。
直後にエンジン音は去っていったので脇にトラックでもいたのでしょうが、最初からつかみはOKという感じがします。
その後は当然EVですから静かに公道に出ますが、加速時のモーター音はかなりのうなり声。
前回紹介したトヨタ コムス(5kw)やi-ROAD(2kw×2)がミニカー登録なのでモーターも低出力なのに対し、これは軽自動車登録で遠慮なく出力を出して(15kw)いるので、その違いもあるかもしれません。
加速も鋭く、巡航50km/h、最高速度70km/h程度が余裕。
超小型モビリティとして登録される場合は45km/h上限になるはずなので、平地だとリミッターが必要でしょうね。
ただし、50km/h巡航で「行動の流れに乗っている」ように見えるので、やはり最高速度は60km/h程度は出た方が良いのでは?
その後道を間違えてかなり細い生活道路に出ていますが、こうした道ではさすが超小型モビリティ、全く道の狭さを感じさせません。
ただし、車内に従来の自動車であるようなルームミラー(バックミラー)が無いので、そこは少し不便に感じるところでしょうか。
明日香村「MICHIMO」(日産ニューモビリティコンセプト)その2
引き続き同じ人によるレビュー動画です。
冒頭、車内の様子が見えますが、タンデム(縦列)複座の後席はかなり狭い印象です。
ドライバーに比べると卑屈感や疎外感を感じるかもしれないので、本気で2名乗車を考えるならば並列複座の2人乗りが欲しいところですが、そこが狭い車幅で衝突安全性も確保しなければならない超小型モビリティの限界でしょうか。
カメラの映像ですと車内にかなりの震動があるようにも見えますが、ドライバーが特に苦言を述べているわけではないので、単にカメラの固定方法の問題かもしれません。
それよりモーターの唸り音がかなりの高周波なので、頭痛がひどい時などはちょっと辛いのでは?と思いました。
車外へはともかく、車内の防音も考慮されるとさらに快適だとは思いますが、そこまですると高価になったり、重量がかさみますから考えものです。
ほかに気になる点としてサイドミラーの位置がで、後方を見るための視線移動が少し大きすぎる気がします。
ドライバーの身長や、前側方視界を妨げないための配慮だとは思うのですが、先に書いたようにルームミラーで後方確認をできないクルマなので、どうしても気になります。
STYLE-D piana(ピアーナ)
こちらは株式会社STYLE-Dの超小型モビリティ、piana(ピアーナ)。
大手メーカーのものと違って公道での実証実験などには使われていないようですが、昔のBMW(イソ) イセッタと同じでフロントがガバっと開いてドアになるというユニークな構造です。
ドアはイセッタの側面開きと違って上面開きなので少し力がいる反面、屋根にもなりますから雨の日の乗り降りは便利かもしれません。
この動画では「狭いところに止めても乗り降りがこんなに楽!」とアピールしていますが、本当に左右のクルマの隙間にこんな感じで止めた場合、pianaは良くても他のクルマの乗り降りが著しく困難になってしまいます。
実際には「ものすごく狭い車庫」あるいはちょっとした倉庫に押し込むような時に便利というコンセプトになるでしょうが、超小型モビリティですら、左右の乗り降りが困難なほど狭い場所への駐車はあまり考えたく無いです。
ただ、このpianaは他の2名乗車仕様超小型モビリティと違って、座席が並列式です。
やはりタンデムより並列の方が、同乗者とのコミュニケーションも図りやすいですし、誰かを乗せているという気持ちを持てますので、クルマとしては正解な気がします。
何とか紹介できるレベルの映像で、クルマとしてのレビューに集中した動画は意外と少ないものでしたが、ほかにも質感などは動画ではないとわからないものもあるので、いずれまた紹介したいと思います。
次回は「どちらを買う?超小型モビリティと直接ライバルになりそうなクルマ」をご紹介します。