テスラ・モデル3に対抗?電動化技術でトヨタがマツダと協力強化へ

この件では、設計主導がマツダとなることを望みたいものです。

もともとは対立する立場にあった2者が、その違いを乗り越え、同じ目標に向かってともに歩むというのは素晴らしいことです。 最近では、米フォードとGMがこのような協業を行い、ポルシェのPDKトランスミッションよりクイックシフトが可能な、10速オートマティックを開発したという事例がありました。 こうした共同事業の結果は何もスポーツカーだけに反映されるわけではありません。 『オートモーティブ・ニュース』が報じたところでは、年々厳しくなるEPA基準(アメリカでの燃費基準)に適合させるために、今度はトヨタとマツダが同じような取り組みを始めることが分かりました。

この動きは、ここ数ヶ月間で日本の自動車メーカー各社が提携を強化している、一連の流れとも一致するものです。 つい最近ではトヨタがダイハツを完全子会社化し、日産も三菱を自社グループ化しています。 今後ますます、ハイブリッド車や電気自動車(トヨタの場合は燃料電池車も)、自動運転技術といった次世代技術の開発でメーカーも体力を使う状況にあるなか、この提携強化のトレンドは続くものと見られます。 こうなると、トヨタ「86」とマツダ「MX-5」(日本名「ロードスター」)それぞれの遺伝子を持つ面白いクルマが登場しないかと、期待したくなるものです。

トヨタとマツダの協力については、マツダの上級副社長、丸本明氏が自ら公表しているもので、2社で10個ものプロジェクトに取り組むことになっているようです。 ただ、両社が話し合いの最中であるという以外、まだその詳細については触れられていません。 それでも昨年時点ですでに公にされたことは、トヨタからマツダへのハイブリッド技術の供与や、マツダの小型車のトヨタへの供給に留まらず、今後関係を強化していくという点でした。 トヨタがハイブリッド系技術の経験に長けているため、これから先のマツダがさらにハイブリッド車のラインナップを拡充できるようになるのも確かです。 マツダとしても、ハイブリッド車がますます重要性を帯びてくるなかで、時代を先取りできるようになるのは、有難いことでしょう。

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