中国版ランドローバー・イヴォーク、ついにパクリで起訴される!

ついにこの日が来たか!といった感じでしょうか?

中国の自動車メーカーが、欧米のモデルのデザインを「パクる」現象というのは、とくに目新しいものではありません。 しかし、当初は面白おかしく見えたものも、どんどんエスカレートしていき歯止めが利かなくなりました。 このたびついに、中国の「コピー車」にはジャガー・ランドローバーグループ(JLR)も堪忍袋の緒が切れてしまったようです。 『オートモーティヴ・ニュース』によると、JLRは中国の江鈴汽車(こうれいきしゃ、Jiangling Motor)を裁判で訴えることになりました。 尖ったデザインで知られるランドローバーブランドのSUV「イヴォーク」の外観を、江鈴汽車がコピーして「ランドウィンドX7」に適用してしまったというのです。 実はイヴォークは、JLRにとって初となる中国工場での現地生産モデルで、昨年中国市場で発売になったばかりの車種でした。

そしてまた、イヴォークの発売直後、後を追うようにしてランドウィンドX7もデビューを果たしました。 それにしても、この中国ブランドのクルマをじっくり眺めてみてください。 きっとJLRの怒りが理解できるはずです。 しかし、簡単にJLRが勝つと思えそうなこの裁判、どうやらそう単純でもないのです。 過去の例からすると、外国ブランドのメーカーが、中国国内のメーカーに勝つのはそもそも困難なことなのです。 そしてもう一つ驚くなかれ、現地市場での世論の反応です。 なんとこの件に関しては「JLRが、小さなローカルブランドをいじめている」構図に映るというのです。 それでももしJLRが勝訴となれば、ほかの外国ブランドも知的財産権を巡った訴えを次々に起こす可能性があるでしょう。 まだまだ決着のつかない中国市場での悩みの種…。 今後の成り行きに注目です。

Finally! Jaguar Land Rover Is Suing The Chinese Automaker That Copied The Evoque