日産ピノは2007年から2010年まで販売していた軽自動車である。スズキからのOEM車種で、ベース車は6代目アルト。同様にスズキからマツダにOEM供給されていた5代目キャロルとも姉妹車になります。今回は日産ピノの気になるポイントをまとめてご紹介します。
●日産ピノの特徴について詳しく解説
・4年という短い歴史
2007年~2010年まで発売されていた軽自動車ですが、今も尚人気がある車種の一つです。スズキからのOEM車種であり、ベースとなっているのは6代目アルト。5代目キャロルとは姉妹という扱いになっています。日産が軽自動車の開発を強化し始めた時、次々に軽自動車を発売しました。その中の一つがこのピノなのです。
・20代の女性をターゲットにした
日産ピノは、20代の女性をメインターゲットとして、若い人でも購入しやすい軽自動車を実現。日産の乗用車の中でも最も安い861,000円からという価格設定で市場に投入されたのです。100万円を切るのに新車で購入できるとなって、若い女性のみならず幅広い世代に人気になりました。
・日産らしさを取り入れた
ベースとなった車種であるスズキアルトと異なる点として、日産車特有のフロントグリルを採用。外装や外観の違いを明確にし、日産らしさを取り入れました。バンパーやホイールキャップのデザイン、シート生地など日産仕様のものになっています。2010年にスズキアルトやマツダキャロルはフルモデルチェンジをしましたが、ピノは残念ながらそのまま販売終了となってしまいました。
●日産ピノのエクステリアとインテリアの特徴
・様々な車種の良いとこどりのエクステリア
ピノはその当時発売されていた軽自動車の良い部分をうまく取り入れた外装が特徴です。例えば、モコのグリル開口部やオッティの影響を受けたフロントバンパー、雪の結晶をイメージして作られた専用ホイール。可愛らしいデザインなのにどこかスタイリッシュなイメージを外装になっています。コストを抑えて作られたわりにはとても優秀です。
・運転がしやすい作り
ピノのインテリアは、運転のしやすさを重視した作りになっています。若い女性をメインターゲットにしていたこともあり、小柄な女性でも簡単に手が届くオーディオスイッチや空調、さらには低いサイドシル、16段階調整可能なドライビングシート、シンプルなレイアウトのスピードメーターなど、女性でも扱いやすいインテリアを採用しています。
●ピノの気になる中古車価格
・2007年~2010年生産モデル
新車購入時価格はグレードによって差がありますが、861,000円~1,152,000円でした。現在の中古車相場としては、281,000円ぐらいが平均価格となっています。走行距離やボディの状態、年式によって差はありますが、平均してこれぐらいの価格で流通しているようです。
・660E FOUR 4WD
ピノは4WDとFFの駆動方式が販売されており、4WDの方が人気があるようです。こちらの中古車相場としては、27万~37万程度となっています。すでに販売がされていない車種の為、価格はそこまで高くないのが特徴です。しかし、需要は多く、現在でもよく走っています。
●日産ピノを購入するなら660 E FOUR 4WDがおすすめ!
日産ピノを購入するのであれば、660 E FOUR 4WDがおすすめです。四輪駆動ということもあり、安定した走りが実現できます。雪が降る地域でも四輪駆動ですので安心して走ることができるのも魅力です。
・660 E FOUR 4WDの燃費
10・15モードで走行した場合ですと19.8km/Lといった燃費になります。この10・15モードというのは、カタログに表記されているもので、エンジンが暖まった状態からスタートし最高速度70km/hにおいて緩やかな減加速で測定した値のことを言います。
・660 E FOUR 4WDの維持費
ピノの維持費として最低限かかるのは、自動車税が10,800円、重量税が2,500円、自賠責が12,520円となっています。その他にも任意保険に加入しているかどうかも加味されますし、燃料代やオイル交換代なども必要となってくるでしょう。年間でかかる必要な部分だけで26,000円程度となります。
●660 E FOUR 4WDについていて欲しいオプション3選
・アロマティックドライブ(キット)
シガーソケット部分に挿入して使用することができるアロマディフューザーです。3,086円という価格で購入できることもあり、女性に人気になっています。エッセンシャルオイルもアロマセラピストがブレンドしているものですし、100%天然のピュアエッセンシャルオイルを使用しています。リラックス効果や眠気防止にも役立ってくれます。良い香りに包まれる空間で快適なドライブを楽しむことができるでしょう。
・リアスピーカー
車内で音楽を楽しみたいという方にはリアスピーカーがおすすめ。ディーラーオプションで10,000円程度で取り付けることができます。リア部分からも音楽が聞こえるので音の広がり方が違います。自分で取り付ける人も多いようですが、素人が行って失敗しても困りますので、最初からつけてもらうことをおすすめします。
・リモコンエンジンスターター
離れた場所からエンジン始動と停止を操作することができます。寒い日には暖気させることができますし、暑い日にはクーラーを入れておくことも可能。快適な空間で最初からドライブを楽しむことができます。52,269円から用意されています。寒冷地においては必須とも言えるオプションです。離れた場所から作動することができるので、家の中からでも問題なく使用することができます。ただし、届かない場合もありますので注意しましょう。
まとめ
日産ピノは短い期間の発売ではあったものの、見た目の可愛らしさとカスタムしやすいことで現在も人気の車種です。中古車価格も50万円を切っている物も多く出回っていることも人気に繋がっているのでしょう。さらに、燃費の面では現在発売されている軽自動車と比べてしまえば多少劣ってしまいますが、それでも18~19km/Lぐらいは走ってくれますので、低燃費だと言えます。また、軽自動車の税率が平成28年から変更されることもありますのでチェックしておきましょう。現在でも多く走っている車種の一つでもありますし、中古車市場にも多く出回っていますので気になる方は検討してみてください。