日産・フェアレディZ、後継車はどうなるのか!?

喜べない次期Zに関する噂…。

日産「フェアレディZ」(特にファンの多い北米では「370Z」の名称で販売)の新型を心待ちにしてきた人は多いはずです。 現行モデルは2008年登場ですが、もっと高価なクルマすら持っていない「古き良きスポーツカー」の要素が満載という点において、非常に魅力的な1台です。 途中でニスモ仕様が追加されたことは、たしかにモデルのアップグレードと言えなくはありませんが、最近になって「ヘリテージ・エディション」がアメリカ向けに追加されたことは、まだ1年は同車がモデルチェンジなしで乗り切ることを意味します。 ところが、Zに関しては不穏な噂も飛び交っています。 次期型Zがハイブリッドとしてデビューするか、あるいはなんとクロスオーバー車に生まれ変わってしまうかも知れないというのです。 それが本当なら大変なことです。

次期Zの計画をうやむやにした副社長の発言

しかも、このZを巡る噂には、今月になってさらに深刻な展開が生じました。 4月に開催されたニューヨーク・オートショウの会場で、北米日産のChristian Meunier上級副社長は「370Zというモデル自体、我々にとって優先すべき存在とは言えません」という衝撃的な発言をしたのです。 ところが、同氏がさらに続けて述べたのは、「370Zの後継車も、造れればつくりたい」という内容でした。 聞き手側からすると、ますます混迷を極める発言内容ですが、2つのシナリオが考えられるでしょう。

スポーツカーの後継車か、クロスオーバーか…。

1つの可能性としては、以前フォードがスペシャリティカー「GT」において、秘密裏に新型を開発していた事例があるように、Zの純粋な後継車計画も、実は水面下で進められているのかも知れません。 あるいは、スポーツカーとしてのZの後継車はもう存在せず、三菱がランエボを諦めて「エクリプス・クロス」という新タイプのクロスオーバーの方向性を示したようになるのかも知れません。 若手ユーザー向けに訴求するようなクロスオーバーのラインナップを拡充して、日産は成功を収めています。 その路線を極めるとするなら、スポーツカーマニア向けのクルマは造らなくなってしまう可能性もあります。 この流れが、果たして次期GT-Rにはどんな影響を及ぼすのかは未知数ですが、Zの将来の方が危ぶまれていると見た方が無難なようです。

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