11年ぶりに復活!GMCの新型ハマーEVはピックアップトラックで登場

あの「ハマー」がEVピックアップトラックというカタチで復活しました。

「ハマー」ってどんな車?あの大きな車が電気自動車?パワーはどうなの?どれぐらい距離が走れるの?

「ハマー」の歴史を振り返りつつ、11年ぶりに復活した「新型ハマーEVピックアップトラック」の紹介をしていきます。

GMCとは


GMCとは、アメリカの自動車メーカーであるGM(ゼネラルモーターズ)の部門及びブランドのひとつで、ピックアップトラック・SUV・商用車を主に製造・販売を行っています。

GMCの前身は、GMが買収した「ラピッド・モーター・ビークル・カンパニー」と「リライアンス・モーター・カー・カンパニー」の2社を、1911年に合併して「ゼネラルモーターズ・トラック・カンパニー」としたことに始まります。

そして、1912年のニューヨーク国際オートショーでブランド名を「GMCトラック」として発表されました。

その後、1996年に「GMCトラック」は「GMC」というブランド名に変更されたのです。

ハマーとは


ハマーは、もともとはアメリカの自動車メーカーであるAMゼネラルが軍用車として開発した車でしたが、1992年に民間仕様に改良されたものを限定販売したところ、好評であったため同年に市販車として一般販売されることになりました。

軍用車は軍のプロジェクト名から「ハンヴィー」とされ、市販車は「ハマー」として差別化されることになります。

1999年にAMゼネラルから「ハマー」ブランドの使用権利がGMに売却されたため、その後はGMの「ハマー」として展開します。

※軍用車「ハンヴィー」は、その後もAMゼネラル管理の元、製造されています。

ハマーの歴史

GMに「ハマー」ブランドが移行したことによって、その後は「ハマーH1」と変更されました。

この「ハマーH1」は2006年に原油高騰のあおりを受け販売不振となり、生産終了が発表されます。

また、「ハマーH2」は「ハマーH1」と並行するカタチで2002年から高級SUVとして販売されました。

「H2」は、「H1」の雰囲気を継承しつつも軍用車である「ハンヴィー」との関係性は無く、シボレー・タホをベースとして開発されました。

「ハマーH3」も、「ハマーH2」と並行する形で、2006年から販売されます。

「H3」は、シボレー・コロラドをベースに開発され「H2」よりもさらに小型化されたモデルとなりました。

しかし、2009年にGMが倒産したことにより2010年に「ハマー」の販売は終了し、「ハマー」の歴史は幕を閉じることになりました。

GMは連邦倒産法11章の適用を申請したことにより、事実上の国有企業として再建を目指すことになりました。

販売終了から10年たった2020年10月20日に、復活したGMブランドのGMCから「ハマーEV」が発表されました。

そして2021年、遂に2022年型「ハマーEVピックアップ」が生産されたことが発表され、「ハマー」の販売終了から11年ぶりの復活となりました。

※ハマーH1・H2・H3の全モデルには、SUVの他にSUT(スポーツユーティリティトラックの略)も販売されていました。

SUTとは、SUVとピックアップトラックを掛け合わせたタイプを意味しています。

ハマーEVピックアップの特徴


ハマーEVピックアップは、4種類のモデルが計画されており、その第一弾として最上級モデルである「ハマーEV Edition1」から販売が開始されます。

今後、2022年秋に「ハマーEV3X」、’23年春に「ハマーEV2X」、’24年春に「ハマーEV2」の販売が予定されています。

ハマーEV Edition1の販売価格は11万2595ドル(約1300万円)で、予約分はすでに完売済みです。

EVということで気になるのは走行距離ですが、GMの最新技術「アルティウム・バッテリー」を採用し、 GMCは「Edition1」の航続距離を329マイル(約530km)としています。また、350kwの急速充電に対応し、10分間で100マイル(約160km)の充電が可能としています。

「Edition1」は3つのモーターを装備し、最大出力1000hp、最大トルク1590kgmを誇り、0~96km/h加速は、およそ3秒の性能を可能としています。また、4WD「e4WD」システムを搭載し、4輪操舵機能により同サイズの車よりもはるかに小回りが利きます。

※今現在は、残念ながら「ハマーEV」は日本に導入される予定はありません。

ハマーEV SUV発売予定

上記ピックアップモデルの他に、2023年にSUVモデルの販売も予定されています。

SUVもピックアップと同じく4種類のモデルが予定され、最初に「 Edition1」の販売が予定されています。

こちらもすでに予約が完売したと発表されています。

Ancar Channel関連記事

以下、Ancar Channnel内での「ハマー」関連記事も、是非ご覧下さい。

Ancarにて出品中

現在中古車売買プラットフォームAncarでは以下の「ハマー」の車両が出品されております。
成約済みになっていた場合はご容赦ください。

ハマーH1

 

詳細:ハマー H1 年式2000年 走行距離160,000km

まとめ

「11年ぶりに復活!GMCの新型ハマーEVはピックアップトラックで登場」ということで紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

「ハマー」といっても「H1」「H2」「H3」「EV」と、それぞれの個性があり、他の車とは違うモデルチェンジのカタチをしてきたことが、分かっていただけたと思います。

世界的に進む電気自動車の波の中で、これだけのハイパワーで、安心の航続距離を提示した「ハマーEV」は、今後の電気自動車の新しい未来の可能性を示してくれたのではないでしょうか。

この記事を読んで「ハマー」に興味を持っていただけたのであれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ライター:Ancar編集部 呉東和虎