日産新型「フェアレディZ」7代目は2022年登場!Zの歴史をたどる

「フェアレディZ」の始まりは1969年。「ダットサン・フェアレディ」のオープンカーです。

このダットサン・フェアレディは日産が製造し、ダットサンブランドとして販売しました。

日産自動車の輸出ブランドの名前は「DATSUN Z」です。

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なお、日本では「フェアレディZ」として発売されました。

今回はフェアレディZを52年間製造・販売した歴史をお伝えします。

また、フェアレディZを製造してきた日産は88年の歴史があります。

その歩みも少しだけお伝えします。

日産自動車とは

日産自動車は、1933年12月神奈川県横浜市に『自動車製造株式会社』を設立し、翌年には『日産自動車株式会社』と社名を変更します。

1980年から1990年はトヨタ自動車に続く、第2位の国内生産高に上り詰めます。

1994年『三星自動車(現ルノー サムスン自動車)』に技術提供し、1999年ルノーと資本提携しました。

2021年日産が掲げている環境理念は下記のとおりです。

日産の環境理念である「人とクルマと自然の共生」は、私たちが描く理想の社会像です。

その中で日産が目指す姿は「シンシア・エコイノベーター(Sincere Eco-Innovator)」です。

引用:日産|環境への取り組み- Nissan

フェアレディZの歴史

日産が88年の歴史の中でスポーツタイプの車に力を入れてきたのは、北米でのイメージアップと今後の安全基準に適合できるスポーツタイプの車を求めていたからです。

そして、そのような考えのもとで開発したのが「フェアレディZ」です。

フェアレディZは52年という歴史を創り上げてきました。

北米市場での人気と信頼性を勝ち取り、日本においてもスポーティーな車の代表的な位置にあると言えます。

今回は初代のフェアレディZから、現行に至るまでの解説をしていきます。

初代:S30

1969年に登場するS30のエンジンは、直列6気筒L型です。

当時の海外スポーツカーに劣らない性能と外観を持ち合わせていました。

そして車体価格は、この素晴らしいクオリティに対して安く設定したので、北米を中心にヒット商品となりました。

世界でおおよそ55万台の販売数(うち日本での販売数は8万台)を誇り、爆発的な人気を獲得しました。

2台目:S130

1978年に、初代から10年近く経過して発売されたのがS130です。

S130は、初めてツインターボGTエンジンを搭載しています。

1978年から1980年頃は日産で力を入れていた車種であるグロリア・ブルーバード・スカイラインにも、このツインターボGTエンジンを搭載し、素晴らしい販売数を誇っていました。

当時はスポーツタイプの2ドア車はとても人気があり、その中でもフェアレディZの美しい外観はファンの心をくすぐるものでした。

3代目:Z31

1983年に3代目のZ31が発売されます。

外観は直線的で角を強調する車体です。

エンジンはV6ターボエンジンがメイン。

1980年代に人気が出た「リトラクタブルヘッドライト」を搭載しています

このスタイルは当時の一大ブームとなりました。

リトラクタブルヘッドライトとは、車体が低い車にヘッドライトが車体に収まるようなデザインのことです。

使用時には目を見開いたような外観です。

4代目:Z32

1989年に4代目のZ32が発売されます。

来たる1990年に狙いを定めて販売したZ32は、スポーティーでかつ最大出力280馬力と、力強さが衝撃的でした。

90年代では大変魅力的な存在でした。

エンジンは3リットルV6ターボです。

当時はZ32 300ZXツインターボに憧れる方も多くいましたが、その人気は時代が経っても衰えることなく、今でも手に入れたいと考えているファンもいるほどです。

これほどまでに人気であったZ32ですが、バブルの崩壊により2000年8月で製造販売が中止となりました。

5代目:Z33

2000年8月で製造販売が中止になったフェアレディZは、ファンや日産社内からの意見もあり2002年7月からZ33として2008年11月まで販売します。

NAエンジン(自然吸気エンジンのこと、燃料をエンジン内で燃焼させてエネルギーを発生する)を搭載していますが、後にエンジン開発をおこないます。

加速を意識したエンジンにチェンジしています。

そして、Z33の外観は魅力的なデザインで現代でも見劣りしない美しいラインです。

この形状は次のZ34に引き継がれていきます。

6代目:Z34

2008年から現在に至るまでZ34を販売しています。

Z34は今まで以上にスポーティーを追求したので、シルエットは前が長く後方は短いオーバーハングのスタイルです。

エンジンは3.7LV型6気筒エンジン。高性能な走りにこだわりを持っています。

6速MT(マニュアルトランスミッション)で後輪駆動です。

この後輪駆動は最後の車種となるかもしれません。

そして、7代目は

2020年9月にオンライン上で「フェアレディZ」のプロトタイプモデルを公開されました。

2台を公開された写真で比較すると、全体的なシルエットはシャープな感じです。

フロントグリルの大きさとヘッドライトの形が新鮮です。

ますますスポーティーで魅力的な新型フェアレディZになるのではないでしょうか。

内装は初代S30を思い出させる3連メーターです。

そして、マニュアルトランスミッションは継続されるのか排気量はどれ程なのか、まだ発表はされていませんが情報を待ちたいものです。

まとめ

1969年S30の初代から52年間、スポーツタイプの代表格としてフェアレディZは君臨してきました。

北米で大ヒットし、日本でも約8万台という売上げを作ります。

1990年代にフェアレディZはスポーティーな車として愛されました。

車体が低く高性能なエンジンを搭載して魅力的な存在。

そしてフェアレディZは、2022年に新型を発売します。

より魅力的な新型を期待したいものですね。

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