国産スポーツカーの代名詞とも言えるフェアレディZですが所有した場合、年間どの程度の維持費がかかるかご存知でしょうか。この記事では、フェアレディZの維持費の内訳やフェアレディZのモデルごとの維持費シミュレーションを紹介します。
フェアレディZってどんな車?
フェアレディZは日産が製造、販売しているスポーツカーです。日本では「Z(ゼット)」の愛称で親しまれている、日産を代表する大排気量FRスポーツカーで2019年に生誕50周年を迎えました。国産のスポーツカーとして長年人気のあるフェアレディZですが、どのような車なのでしょうか。この記事ではフェアレディZやフェアレディZの維持費について紹介していきます。
大排気量のFRスポーツモデル
日産のフェアレディZは、長い歴史を持つ大排気量FRスポーツカーです。1969年の初代S30型の誕生以来、国産スポーツカーとして進化し続けてきました。欧州車のような高級感のあるスタイリングと高いスペックを持ちながら、欧州車よりも安価だったことからヒットしました。
海外で大人気
フェアレディZは海外でも高い人気を誇ります。初代のS30型は9年という短い販売期間ながら、グローバルで約52万台が販売されました。日本のみならず世界各地にオーナーが存在し、その存在価値は世界でも高いものとなっています。
フェアレディZにかかる年間維持費の内訳6つ
維持費の内訳1:任意保険
フェアレディZの維持費の1つは、強制保険ではなくオーナーそれぞれの裁量で加入する任意保険料です。自動車保険には車を所有する場合に必ず加入しなければいけない自賠責保険と、任意保険の2種類があります。任意保険にはさまざまな種類があり、保険料や補償範囲は種類により異なります。任意保険は車を所有していることによる、あらゆるトラブルを解決するために強制保険ではカバーしきれない内容を補う役割です。
維持費の内訳2:自動車税
フェアレディZの維持費の1つは、総排気量によって課税される自動車税です。自動車税は車の排気量0.5リッター刻みで金額が設定されており、普通自動車の場合は25,000円から110,000円程度になります。フェアレディZの場合は総排気量は3.696Lとなるため、1年間あたりの自動車税は65,500円となります。また、フェアレディZはエコカー減税の対象ではないため、税金免除措置は受けられません。
維持費の内訳3:車検費用
維持費の内訳4:重量税
フェアレディZの維持費の1つは、車の重量と経過年数に応じて課税される重量税です。自家用車の場合、重量0.5トン刻みに金額が設定されています。支払いの際には次回の車検までの期間分をまとめて支払うことになるため、2年分もしくは3年分纏めて納税する必要があります。フェアレディZの場合、バージョンとオプションによって重量が異なり、購入時に払う重量税が3年分で36,900円〜49,200円、車検時には2年分として24,600円〜32,800円支払うことになります。
維持費の内訳5:自賠責保険
フェアレディZの維持費の1つは、必ず加入しなければいけない強制保険である自賠責保険料です。自賠責保険は車で公道を走る場合は必ず加入する必要がある保険です。自動車だけでなくバイクの場合も加入する必要があり、保険料はそれぞれ一律で決められています。自賠責保険料は車検の際に納税する必要があり、交通事故が発生した場合の対人補償を行ってくれます。
維持費の内訳6:ガソリン代
フェアレディZの維持費の1つは、普通車よりも高額になるガソリン代です。フェアレディはハイオク仕様となっているため、ガソリン価格は他の普通車などと比較して高額になります。燃費性能はモデルによって若干異なり、カタログ燃費で9.0km/L〜9.2km/Lとなっています。
歴代フェアレディZの維持費はどの程度なのか
Z32の場合
Z32の年間維持費は年間330,000円程度になります。Z32系と呼ばれているフェアレディZは4代目にあたります。Z32の維持費は、自動車税、車検費用、重量税、自賠責保険料、ガソリン代合わせて年間330,000円程度になるでしょう。
Z33の場合
Z33の年間維持費は年間300,000円程度になります。Z33系と呼ばれているフェアレディZは5代目にあたります。Z33の維持費は、自動車税、車検費用、重量税、自賠責保険料、ガソリン代合わせて年間300,000円程度になるでしょう。
Z34の場合
Z34の年間維持費は年間320,000円程度になります。Z34系と呼ばれているフェアレディZは6代目にあたります。Z34の維持費は、自動車税、車検費用、重量税、自賠責保険料、ガソリン代合わせて年間320,000円程度になるでしょう。
フェアレディZに乗る際に気をつけたいポイント3つ
フェアレディZに乗る場合、3つの注意ポイントがあります。フェアレディZは普通車と異なり消耗しやすい部分があるため、フェアレディZに乗る場合には気を付けておく方が良いでしょう。ここではフェアレディZに乗る際に気をつけたいポイント3つを紹介します。
ポイント1:タイヤ代
タイヤ交換に6万円程度かかるケースがあります。タイヤはパンクなどのトラブルがなければ、車検に合わせて2年に一度程度の交換になるでしょう。ただし、車検のタイミングだとタイヤ交換だけで費用が6万円以上かかる場合があるため、注意が必要です。
ポイント2:消耗部品
フェアレディZは消耗部品の交換が多くなるケースがあります。フェアレディZに限らず、車にはオイルフィルターやバッテリーなど走行するごとに消耗していく部品があります。そのため交換に費用がかかりますが、年代物のフェアレディZの場合、交換部品を取り寄せることがあり、交換の費用が高くなることがあるので注意しましょう。
ポイント3:故障しやすい部品
フェアレディZには故障しやすい部品があります。走行の際に負担がかかりやすい部分などは比較的故障も多くなります。車検や定期点検の後だからといって、メンテナンスを怠らないようにしましょう。中には修理に高額な費用もかかるケースもあるため、注意が必要です。
フェアレディZの維持費をしっかり把握しよう
フェアレディZは魅力的なスポーツカーですが、維持費がかる点には注意が必要です。国産スポーツカーの代名詞とも呼べるフェアレディZは、年代が古い分だけ税金が増額されたり、故障しやすいパーツもあるため、どうしても高額な維持費が必要になります。フェアレディZの購入を検討している方は、維持費についてもしっかりと検討してから購入するようにしましょう。