都市部の空気は汚れており、季節の変わり目や寒くて空気が乾燥している時期は病気が心配です。汚れた空気から人々を守るのがこの対生物兵器モード。生物兵器は第1次世界大戦で使用された過去があり無差別に命を奪う兵器です。現在では生物兵器禁止条約が結ばれ使用や製造は禁止されていますが、制定後の日本でも生物兵器が使用されたことがあり危険は去っていません。他の兵器に比べても目に見えずとても危険な兵器です。対生物兵器モードはそんな生物兵器から運転手をどのようにして守ってくれるのか調べていきます。
テスラとは?
会社概要
テスラは、2003年にアメリカのシリコンバレーを拠点として生まれた企業です。 社名の由来は、テスラコイルの発明者で有名な物理学者のニコラ・テスラ氏。イーロン・マスク氏が創業者と思われていますが、創業者はマーティン・エバーハード氏とマーク・ターペニング氏です。
自動車メーカーの中では珍しいシリンコンバレーに本拠地を構える企業です。テスラは他の大手自動車メーカーよりIT系ベンチャー企業に近く、 出資者を見てもシリコンバレーで有名なGoogleやebayといった大企業から資金提供を受けています。
テスラが作る自動車はすべて電気自動車です。製品の数も少なく、ひとつひとつを大切にし大々的に売り出す方法で大手自動車メーカーの売り方とは大きく違います。 2008年にテスラ初の電気自動車として発売されたロードスターは当時注目され、レオナルド・ディカプリオがトヨタのプリウスから乗り換えたとして有名になりました。新型テスラロードスターのスペックは高く0~96km/h加速は1.9秒、最高速は400km/h以上と電気自動車ながらパワフルな性能です。日本でも日産リーフが電気自動車の中で比較的普及していましたが、最近ではテスラの車も日本の公道で見かけるようになりました。
対生物兵器モード
進む大気汚染
PM2.5は粒子の大きさが非常に小さく、肺の奥深くにまで入り込みやすいので、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると言われています。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられています。
日本国内におけるPM2.5の濃度は工場・事業場などの煙を多く発生する施設の規制や自動車排出ガス規制などによって平均的な濃度は減少しています。PM2.5濃度は季節による変動があり、3月から5月にかけて濃度が上昇するとされています。またPM2.5影響は国内だけでは抑えることができず中国から日本へPM2.5が飛来してくることによる空気汚染も毎年観測されています。
匂いや煙の除去、花粉症に有効
匂いや煙を除去してより綺麗な空気に
一般的に使用されているHEPAフィルターの他にULPAフィルターがあります。ULPAフィルターはHEPAフィルターよりもきめ細やかなフィルターを使っており、普通では除去できないレベルの最近まで除去できます。しかしきめ細やかなすぎて風量が落ち高性能ながらデメリットが目立つフィルターです。一般で使用されているHEPAフィルターは工場等にあるクリーンルームでも使われるほど高性能で、家庭用の空気清浄機にとってはHEPAフィルターの性能で十分と言われています。
花粉を除去して花粉症対策
万能ではあるがウイルスは防げない
細菌やペストは取り除けるがウイルスは難しい
ウイルスは細菌より小さくフィルターで取り除くのは難しいと言われています。0.3マイクロメートルのHEPAフィルターではウイルスは取り除くことは不可能に近いです。天然痘ウイルスは幅0.2~0.3マイクロメートルで、HEPAフィルターを使用してもギリギリ取り除けるかもしれません。
冬の時期に大流行するインフルエンザAウイルスは幅0.08~0.12マイクロメートルでとても小さく、0.2マイクロメートルの一番性能の高いHEPAフィルターでも通過できてしまいます。
イーロン・マスク氏は、Model Xの空調システムのウイルス除去効果は他の車の800倍であると述べていますが本当の効果は詳しく実験してみないとわかりません。実際にフィルターで除去できないウイルスの中には生物兵器になるようなものも含まれているので安心はできません。
そもそもフィルターがなくても生物兵器は車の中に入りにくい
対生物兵器モードに残る課題
また、この対生物兵器モードを使用するとバッテリーを大量に消費するので注意が必要です。電気自動車は比較的普及してきましたが充電できる場所はいまだに少なく、一回バッテリーを満タンにするのにも時間がかかります。電気自動車でありながら電気を大量に消費するこのモードはまだ成熟しているとは言いにくです。
この対生物兵器モードのオプション価格は37万6000円だそうです。PM2.5などの大気汚染が深刻な地域に住んでいる方や花粉症に悩まされている人はこのオプションに向いているのではないでしょうか。