アメリカで「BMW・i3のレンジエクステンダーはポンコツだ」と裁判沙汰に

事故にはつながっていないものの、実際に体験したドライバーの不安は大きいようです。


ここでのポンコツとは「機能しない」という意味です。

先日、アメリカでBMWの電気自動車「i3」に関して、ある訴訟が起こされました。
それによると、同車の技術に見過ごせない欠陥が発覚したということのようです。
あるアメリカ人ユーザーが、i3のレンジエクステンダー(航続距離延長型)を運転中、突然のパワーダウンに見舞われたというのが、その訴訟の内容でした。
ある一定以上の「負荷」がかかると、i3の速力が何の警告もなしに低下してしまう…そんなことが実際に起きる可能性があるということです。
負荷と言っても、定員いっぱいで乗車する、あるいはちょっとした坂を登るといった程度のことです。
そのどちらの場合も、レンジエクステンダー機能がオンになっているときに起きた不具合でした。

原告であるユーザーのEdo Tsoar氏は、すでにこの現象を数回経験していると述べており、怖いので1回のドライヴ距離を130km以内に抑えるようにしているとのことです。
このレンジエクステンダーというのは、基本的には発電用に2気筒のガソリンエンジン(34PS)を搭載し、バッテリー残量が低下した際にエンジンが始動するシステムです。
これによって航続距離は、バッテリーのみの130kmから241kmへ大幅に向上するとされていました。
しかしガソリンエンジンがかかっているのに、まったくスピードが出ないとなると、使い物にはなりません。
Tsoar氏は訴状の中で、メーカーであるBMWがi3ユーザーに弁償を行うか、全車を買い戻すよう求めています。
また訴状によれば、ほかのi3ユーザーも「レンジエクステンダー機能が作動中、走行中のスピードが半分に落ちてしまった」事象について、政府機関に申告したということです。
現在のところ、BMWはコメントが出来ないとしており、今後の対応が注目されます。

Some Guy Is Suing BMW Because The i3’s Range Extender Is Crapwww.carbuzz.com