超高級SUVの世界…今度はベントレーVSマイバッハ戦が始まるか!?

超大型セダンで知られるマイバッハ。メルセデスにも、いよいよSUVの波がやってくる?

マイバッハにとっても、これまでなかった挑戦となりそうです。

超高級車市場のトレンドをご存じなら、このニュースはそれほど驚きに値しないかも知れません。
ベントレーやマセラッティといったハイエンド・メーカーも、SUV市場に参入することを決めて久しいですし、ロールスロイスやランボルギーニが参戦してくる日もそう遠くはなさそうです。
そんな中、ダイムラー社の幹部の1人であるオーラ・ケレニウス氏(乗用車部門のマーケティング&セールス担当)がこのほど、「SUVが我が社の超高級車部門であるマイバッハにおいて、頂点に立つモデルとなるべきだ」との趣旨を述べました。
『カーアドヴァイス』誌のインタビューで、マイバッハの将来について本人が語ったものです。

これまでにも、マイバッハがアッパーミドルクラスセダン「Eクラス」をベースとしたモデルを造るのではないかという噂がありました。
しかしケレニウス氏はその噂を明白に否定し、AMGモデルとしてなら色々なクルマがあって構わないが、マイバッハに関してはその孤高の存在感を保つため、排他的であり続けるべきだと述べました。
次に登場するマイバッハモデルは、昨年秋に「GLクラス」より改名された大型SUVである「GLSクラス」がベースとなる可能性が高そうです。
この改名自体も、メルセデスのセダンモデルの最上級車「Sクラス」と肩を並べるために行われたものと言えます。
同氏によれば、ベントレー「ベンテイガ」やレンジローバー「オートバイオグラフィー」といったクルマに対抗する車種を販売する「かも知れない」とのことです。
2019年には次期型GLSが登場する予定ですが、それを待ってからそのマイバッハ版がデビューするのか、それともそれ以前なのかは、まだ分かっていません。

マイバッハをメルセデスの一部門として組み込む戦略は、うまく行っているそうです。中国市場ではひと月あたりの売れ行きが過去最高を記録していることも、特筆すべき点でしょう。どのメーカーにとっても、SUVは稼ぎ頭であると証明されたいま、マイバッハまでもがそのトレンドに追随したとしても、もはやそこまで突飛な話とは言えません。マイバッハそのものは、2002年に長年の廃止状態から復活したばかりの「伝説のブランド」だったはずですが、こうなると時代の変化には驚くばかりですね。