新型ノア/ヴォクシーの克服した弱点とは?

Fuji City, Shizuoka-Ken, Japan - June 24, 2021: Tokyo 2020 Olympic Torch Relay. Car parade with partners and sponsors on Aoba Street in Fuji City, Japan.

トヨタは1月13日、4代目となる「ノア」ならびに「ヴォクシー」をフルモデルチェンジして発売開始しました。

新世代ハイブリッドの搭載、TNGAプラットフォーム(GA-C)の採用や安全支援装備の刷新など、これまで車業界で高評価されてきたミニバンとしてのパッケージや使い勝手はそのまま採用しております。

これまで、両車の弱点と言われてきた「走り」と「安全面」を大幅に引き上げてきたのです。

この記事では、新型のノアとヴォクシーの克服した弱点の詳細について解説していきます。

ミニバンに興味がある人やノアかヴォクシーの購入検討している人は、ぜひ最後までご覧ください。

克服した弱点

冒頭でもお伝えしましたが、ノアとヴォクシーはこれまでの弱点であった「走り」と「安全面」を大幅に改善しました。

では、具体的にはどんな部分を改善したのでしょうか。

主な改善点は以下の通りです。

・最新のハイブリッドシステムを先行投入
最新の安全装備を手の届く値段で実現
・TNGA採用で全グレード3ナンバー化

それでは、順番に解説していきます。

最新のハイブリッドシステムを先行投入

軽量・高出力のモーター、小型化・高出力化されたリチウムイオン電池、高効率のパワーコントロールユニット、4WDシステム「E-Four」などの電動モジュールを新規開発しました。

それによって、ダイレクトな加速フィールと、WLTCモードで23.4km/Lのコンパクトカー並みの低燃費を実現したのです。

車体が大きいミニバンなのに、コンパクトカー並みの燃費性能であれば、かなり効率よく良い走りができますね。

なぜここまで低燃費が実現したかというと、燃費とコストを優先した方がユーザーメリットが大きいとトヨタ社は判断したからだそうです。

ランニングコスト削減につながり、より家族車として利用するファンが増えそうですね。

最新の安全装備を手の届く値段で実現

予防安全機能「トヨタセーフティセンス」は最新バージョンをノアとヴォクシーから投入しました。

一般道を走行している際に、歩行者に近づきすぎないよう操舵や減速を支援したり、カーブや車両に対し車速が速いと判断した場合に減速を促す機能「プロアクティブドライビングサポート」などを搭載しています。

プロアクティブドライビングサポートの減速具合は「強めのエンジンブレーキ」程度で、下り坂で前にクルマがいればブレーキ操作なしで下っていけるほどです。

この機能によって、初心者でも安心して運転ができると言えます。

過信するのはよくありませんが、運転に不慣れなユーザーにとってかなり助かる機能です。

また、他にも高速道路での渋滞走行時に、一定の条件下でステアリングから手を放して走行できる「アドバンストドライブ」や、駐車を支援する「アドバンストパーク(リモート機能付き)」などが加わっていて、運転者の安全を全面的にバックアップしています。

トヨタの持てる技術を余すことなく詰め込んでいるので、安心できるでしょう。

TNGA採用で全グレード3ナンバー化

7人乗り仕様車のセカンドシートには、オットマンやシートヒーターを備えたキャプテンシートを装備し、横スライドなしに745mmの超ロングスライドができるように改造されました。

ロングスライドができることで、人の乗り降りもスムーズにできますし、セカンドシートが充実したことで、長時間のドライブでも快適に過ごしやすいです。

また、ライドドアのレール溝の端に電動パワーゲートの開閉ボタンを設置したり、跳ね上げた勢いのまま3列目をストラップなしで固定できる「ワンタッチホールドシート」などの細かな工夫も搭載しました。

よって、使い勝手がよくなりユーザーからの支持が集まりそうです。