アメリカの高級車市場、急激な落ち込みを見せる

例えばBMWなどでは、売れ残りの新車が山積みになっています。

アメリカにおける最近の富裕層への経済的な打撃は、どうやら想像以上だったようです。リッチな人たちも皆、財布のひもを引き締め、ことごとく贅沢を慎むようになった様子が明らかになってきました。

その一例として、2016年の1〜3月期における高級乗用車の販売台数が、17%も落ち込んだことが挙げられます。しかも、2月だけで見た場合は、乗用車全体で7%ほど販売が増加していました。なんと、2月としては過去15年間で最高の売れ行きを更新した年となり、それを考慮に入れても上記のような落ち込みとなってしまうのです。

一体何が原因でそうなったのでしょうか?特に、より小型のクルマにしか人々がお金をかけなくなった要因を知りたいものです。

ひとつ考えられるのは、燃油価格が大幅に安くなったことで、クロスオーバー車やSUVが米国市場でかなりのシェアを占めるようになったことです。それにより、相対的にほかのタイプの乗用車が売れなくなったとも言えます。

そうなると、SUVにもラグジャリーなクルマがあるのでは?と考えるかも知れません。たしかに、超高級車メーカーも最近ではSUVを作るようになりました。それでも、販売台数としてはより安価な日常ユースのSUVが大半を占めているため、やはり高級車全体の売れ行きが滞っていることに変わりがないのです。

ただ、一年のうち、アメリカでは一般的に1月と2月がもっとも売れ行きが鈍る時期です。春の到来とともに、自動車業界の景気も回復することを願いましょう。

The American Luxury Car Market Has Fallen Into The Toiletcarbuzz.com