BMWの点検整備には欠かせない!専用テスター「DIS」とは?

自動車とコンピューターの関わり

自動車のエンジンにコンピューター制御が使われるようになってから、もう40年ほどになります。
最初はエンジンに燃料を噴射するインジェクター(燃料噴射装置)の制御で使われる事が多く、さらに電圧や油圧などのセンサー類からの信号を受けて、不具合をドライバーに知らせるようになっていきました。
もちろん、ドライバーに知らせるだけではなく、不具合に合わせてエンジンへの燃料噴射やスパークプラグの点火タイミングなどを自動的に変更していきます。
それがやがてはミッションやABS、エアコンやカーナビ、トラクションコントロールなどを統合制御していくようになり、不具合のある車ではコンピューターの診断によりエンジンを「セイフティモード」にしてしまったりもします。
かつてはそうした不具合や学習記録などのコンピューターにたまったログ(記録)をバッテリーを外す事でリセットしていましたが、セキュリティも統合制御する車ではバッテリーを外したが最後、盗難やイタズラと認定されてエンジンの再始動ができなくなる車まで現れています。

各社各様のテスター

そこで登場したのが、「テスター」、すなわち「診断機」です。
最近の車ではエンジンルームに「OBD」などと呼ばれる端子がついている事が増えましたが、これに接続する事で車のコンピューターにアクセスし、コンピューターに残っている各種センサーからのエラーの記録を確認したり、コンピューターを通して車の中の機器を操作したり、あるいは余計な記録を消したりする機能を持ちます。
イメージ的にはチューニング用に車のコンピューターに接続する「サブコン」と呼ばれる補助コンピューターと似ており、実際OBDコネクターにスマートフォンを接続して、ある程度車の情報を引き出せるアプリまであります。
しかし、そこは自動車メーカー各社ともにコンピューターの中は機密の塊なので、肝心な部分へのアクセスは容易に許しません。
15年ほど前の車からは、たとえ軽自動車であっても、容易にアクセスしたり書き換えたり…とはいかなくなっているのです。
そこで、重要な診断や、コンピューターの中のソフトウェアの更新などに関しては、メーカー専用品が存在します。
BMWにおいては、それが「DIS」と呼ばれる装置です。

BMWの「DIS」と、その必要性とは?

「ダイアグノーシス・インフォメーション・システム」略して「DIS」と呼ばれるのがBMWの診断機です。
正規ディーラーで使用している診断機はまた別で、比較的簡易式の診断機が一般的に「DIS」と呼ばれているようで、DISには海外製で比較的安いものもあり、BMWの取り扱いが多い整備工場やショップなどでも持っているところがあります。
たとえ簡易式でもあると無いとでは大違いで、まず原則としてDISを使わないとBMW車のコンピューターへのアクセスは困難です。
よほど自動車用コンピューターに詳しい人であれば自力でツールなど作ってしまうのかもしれませんが、普通の整備工場ではそんな事はしませんし、安ければ数万円で購入できるDISもありますので、よほど特殊用途でも無ければDIS以外を選択する必要性は無いと思います。
そして何より、1990年頃からコンピューター制御の増えてきたBMWの各車種に、対応しているDISであれば1台で対応できるのです。
機能としては故障診断、コンピューター内に残っているエラーの消去、点検整備の際の各種データのリセットなどが行えます。
接続して早ければ数分で故障箇所を表示してくれる、とても便利な機械なのです。
診断しなくても最初から故障箇所がわかっていれば、DISが無くても部品交換はできますが、部品交換をしただけではコンピューターの方でそれを自動的に認識をしないので、結局DISを使って交換前のエラーの消去や、必要な数値のリセットを行うしか無いのです。
それをやらないと、部品を交換してもコンピューターにエラーが残ったままでは交換箇所も正常に動きません。
DISを持たない整備工場などが「ウチではテスターが無いのでBMWは取り扱いできません」という理由はそれなのです。

BMWの中古車を購入するなら、DISのある整備工場は抑えましょう

先にも書いた通り、BMWの診断機には整備工場やショップでも持っているDISの他に、正規ディーラーで使っている診断機が別にあります。
正規ディーラーの診断機はコンピューターのソフトウェアを更新するなど、メーカーから供給されたデータを使ったより高度な作業を行えるようになっており、例えばソフトウェアの更新が必要な不具合への対応は、正規ディーラーか、あるいはそれと全く同じ機械を置いている整備工場でしかできません。
とはいえ、DISがあるだけでも、「コンピューターが診断したエラーを消去するだけで不具合が治った」というケースもありますし、不良部品の特定ができれば交換はその整備工場でできます。
中古車でBMWを購入した際には正規ディーラーとのお付き合いが無い場合もあるでしょうから、その場合はお近くでDISを持っている整備工場やショップを探しましょう。
DISを持っているところはそれを売りにしている事が多いので、「DIS BMW」で検索するだけでも、取り扱い店が結構出てきます。
購入してから慌てないように、BMWの中古車を買うと決めたら、まずはDISを持っているお店なのか、BMW車の対応が可能な工場はあるのかチェックする事をオススメします。

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