【東京モーターショー】NSX特集

既にさまざまなメディアで紹介されただけでなく、パイクスピークなどのモータースポーツにも参戦してる新型NSX。東京モーターショーでも当然展示されました。 発売を間近に控えて、おさらいをしてみましょう。

新型NSXは1800万円で2016年春にデビュー!

2005年に初代「NSX」が生産終了後、HSV-010が2代目の「アキュラNSX」としてデビューする計画がありました。 2008年のリーマン・ショックにより日本におけるアキュラブランドの展開が断念され、HSV-010も販売中止となってわずかにスーパーGT用のレース車となるにとどまりましたが。 今度こそ本当に国産量販スポーツカー第一号「NSX」が帰ってきます!

今回はハイブリッドスポーツ

初代は3L、または3.2LのV6エンジンをリアミッドシップに横置きしていましたが、今回は3.5Lツインターボをリアミッドシップに縦置きし、フロント2基、リアに1基のモーターを配置した、ホンダお得意の「スポーツハイブリッドSH-4WD」を採用しました。 「Super Handling All Wheel Deive」の略である「SH-4WD」は、フロント左右輪それぞれを駆動するモーターを積極的に制御していく事で左右のトルク配分を変え、コーナリング性能を劇的に、かつ安定的に向上させるシステムです。 リアに搭載されたモーターはIMAのような単なるエンジンアシストなので、それ単独でNSXを動かす事はできません。 ただし、フロントモーターに関してはバッテリー残量やアクセル開度などの条件を満たせば60km/h程度までは、エンジンを用いないEVとしての走行が可能です。 つまり、エンジンをかければ後輪駆動、フロントモーターも使えば4WD、フロントモーターだけでEV走行をすればFF車という事になります。 ただし、重いバッテリーを大量に搭載する事を嫌ったのか、あるいはフロントモーターのために電力を確保するためか、EVとしての走行可能距離は数kmにとどまるとの事で、PHEVでも無いので、あくまで「走りをサポートするためのモーター」と心得た方が良さそうで、システムとしては「レジェンド」と同様です。

ホンダ・ミュージックは健在!V6ツインターボ

モーターアシストはあくまで走りのサポートとして。 それでは肝心のエンジンはどうかと言えば、3.5LのV6ツインターボ+アシストモーターのシステム出力は500馬力/550Nm! サーキットで踏み込むと、ホンダらしい爽快な快音が響きわたります。 さらにフロントモーターの出力は左右それぞれ36馬力なので、システム出力の合計は573馬力/646Nmに達します。 しかもリアのモーターによるアシスト制御が絶妙で、それこそアクセルを踏んだ瞬間に猛然とダッシュするレスポンスの良さがあります。 ハイブリッドシステムの重量がかさむため、単純に大馬力=猛烈な加速Gという事にはならないようですが、良好なレスポンスとAH-4WDによるコーナリング制御によって、ミッドシップらしくヒラヒラした走りができそうです。 その意味では、フルスペックのサーキットで猛烈なパワーを楽しむというよりも、タイトなものも含めた複雑なワインディングや、テクニカルなサーキットで威力を発揮するでしょう。 ただ、そこはせっかくのスーパーカーであるがゆえに、いずれ徹底的な軽量化が施された「タイプR」的なモデルへの期待がかかります。 通常モデルはとりあえず、スポーツカーよりもGTカーとしての要素が強いのかもしれません。

ライバルはBMWのi8?

ハイブリッド・スーパーカーという事で価格帯の同じような1800万円前後のライバルを探すと、BMWのi8がヒットしました。 こちらはハイブリッドと言っても発電用を兼ねる1.5L直列3気筒ツインターボエンジンを搭載し、全開走行時以外はフロントのモーターで走行する「レンジエクステンダーEV」に近いスーパーカーです。 とはいえエンジンは1500ccとはいえ231馬力/320Nmを発揮し、フロントモーターも131馬力を発揮しますから、システム出力は360馬力を超えます。 それでいて車重1725kgの新型NSXより車重が200kg以上軽い1500kgです。 単純にフルパワー時のシステム出力でパワーウェイトレシオを比較すると、 新型NSX=3.01kg/ps BMW i8=4.16kg/ps さすがに強力なエンジンを積んだ新型NSXに分が上がりますが、プラグインハイブリッドとして長距離のEV走行も可能なi8の環境性能と走行性能の両立を取るか、新型NSXであくまでスーパーカーとして極上の走行性能にこだわるか、ユーザーとして選択肢が増えるのは好ましい事です。

まとめ

いかがでしたか? 今までメディアなどの発表でしか見た事が無かった新型NSXですが、東京モーターショー2015の展示により、がぜん現実味が増し、購入を検討される方も増えたのではないかと思います。 初代の時はまだ280馬力自主規制がある時代で、それゆえスーパーカーとして物足りなさを感じる意見が多かったものでしたが、その縛りが無くなった今、スーパーカーとして思う存分世界中で走り回って欲しいものです。