新体制で初戦を戦った山田真之亮とTeam TAISAN SARD

山田真之亮の2017年シーズンスタート

今年は山田真之亮にとってチャレンジの1年になることは間違いないでしょう。 去年1年慣れ親しんだUPGARAGE RACING、そしてRACING PROJECT BANDOHを離れ、全くの新転地、Team TAISAN SARDにジョインした山田真之亮。 そして、去年と違う点として、国産車であるトヨタ 86からAudi R8に変わったといった物理的な環境の違いもあるかと思いますが、SUPER GTデビューでルーキーイヤーだった去年と大きく違う点、それはTeam TAISAN SARDのAドライバーとなったということではないでしょうか。

去年の自分のようにルーキーイヤーで、さらに言語の壁もあるオーストラリア人ドライバーのジェイク・パーソンズを引き連れ、Team TAISAN SARDの命運を肩に背負って戦う1年となるわけです。 そんな全く新しいステージで走ることになる2017年の最初のレースが4/8、4/9に行われました。

事前合同テストから苦戦を強いられた山田真之亮

3月中旬に岡山国際サーキットで行われた事前合同テストでは全面改修された路面とセッティングが合わずコントロール不能となりクラッシュしてしまったということがありました。 そして、走行自体が難しいのではないかと思われていた次の3月下旬の富士スピードウェイで行われたテスト走行は、チームのメカニックの必死の努力の末にギリギリ走ることができましたが、このように開幕前からマシンの状態が難しい状況にあったTeam TAISAN SARDが迎えた公式練習では21位にランクイン。

ただ、チームとしては満足できる順位ではなく、セッティング変更も含め検討する中で、山田真之亮は常にチームと話し合い、なんとかマシンをサーキットに合う状態にしようとしていました。

チームメイトのジェイクにも走行時のポイントなどシェアし続ける山田真之亮。

この日は風邪と発熱で走行中も呼吸が苦しいくらいの状況だったと後から漏らしていましたが、その時はそんな素振りは一切見せず、初戦に向けて自身とマシンを追い込む作業に徹していました。

セッティングに不安を抱えたままの予選

予選はQ1とQ2という2部制で行われました。 Q1を14位以内にゴールできなければ、Q2を走行することすらできず後方スタートが決定してしまいます。そして、Q2に進めた場合は、タイムによってスタートできるグリッドが決まるというルールとなっています。そのため、チームとしてどちらのドライバーをどちらで使うかというのを決定しなければなりません。 タイムが出ているドライバーでQ1を突破し、Q2はもうひとりのドライバーがなんとか食らいつくという戦法で行くか、まだタイムが出せていないドライバーでQ1を14位以内に入り、タイムが出ている方のドライバーがグリッド順位を上げるという戦法で行くか。

Team TAISAN SARDは予選のQ1を山田真之亮で行く戦法にでました。 練習走行では1秒ほど早かった山田真之亮を先に投入してきたのは、マシン・セッティングにまだ不安があったからかもしれません。 しかし、この予選の結果はセッティング変更が裏目に出てしまい、Team TAISAN SARDはQ1で14位以内に入ることができず、25番グリッドと後方からのスタートとなってしまいました。

予選後、山田真之亮はチームとのミーティングから出てくることができなかったので、パートナーのジェイク・パーソンズに話を聞いてみました。 「チーム全体として感じたのは、まだマシンの改善が必要な部分があるな、ということですね。そして、ドライバーのうちらもまだまだ改善しなくてはならない課題は多いと思います。恐らく、今、僕らは分岐点に立たされていると思っていて、どちらに行くかによって大きく違う結果になると思います。なので、今持っている情報を全て使ってベストの選択をしなくてはなりません。 そういう大事な状況なので、今夜はミーティングをしっかり行って、明日に向けて準備する必要がありますね。 ただ、状況としては悪くなく、シーズンは1年続くので、今学べることが多いほどシーズンが進むにつれて改善されていくので、そういう意味では明日を楽しみに頑張っていきたいと感じています。」 と、難しい状況ながらも、今後について意欲的なコメントを残していました。

思い切ったセッティング変更を行っての決勝

そして、迎えた決勝ですが、レース直前に行われたウォームアップ走行でドライバーたちはセッティングが正しい方向に向かってきているのを実感し、決勝レースに向けてかなり前向きな姿勢となっていました。 そして、いよいよレース開始前のグリッドウォークではいつも通りの明る表情を見せてくれた山田真之亮とジェイク。

また、これまで多くのレーサーを育ててきた千葉代表から激励を受けるシーンも。 チームを背負って1年走っていくことになる2人の若いドライバーを、我が子を見るような温かい視線を送っていました。

そして、レース開始時間が近づいてくると、徐々に2人のモードも真剣になり、レースに向けて気持ちの準備が整ったように見受けられました。

決勝スタート

決勝レースは、山田真之亮からのスタートとなりましたが、速いラップで安定的にレースを進行させていきました。 そして、40周目に差し掛かる辺りでは、他チームの多くがピットストップを行ったこともあり、5位まで順位をあげます。そして、75周のうちの46周を山田真之亮がアタックし続け、その5位をキープのままジェイクと入れ替わるためにピットイン。

山田真之亮が多く走り高順位に付けた状態にある時に、ピットストップを短時間で終わらせることで、高順位を維持しようという作戦だったのでしょう。Team TAISAN SARDは後輪のタイヤ2本だけを交換してピットアウトする予定でした。 しかし、あろうことか、ドライバー交換時のシートベルトの装着に思いの外時間を費やしてしまい、ピットから出て、全車両がピットストップを終えたときの順位は21位でした。

交代後、ジェイクは日本でのGTレースは初となるため二種類の違う速度の車両が走るという慣れない環境だったのですが、安定的な走行を続け、21位というポジションを維持したまま、順位を落とすことなくゴールインしました。

山田真之亮とジェイク・パーソンズの今後に期待! 頑張れTeam TAISAN SARD!

マシンのセッティングも良い方向に向かってるとのことで、山田真之亮も「内容はよかった」とコメントをもらいました。 実際のレース中のことや、山田真之亮からの深い内容は後日Ancar Channelで連載されているコラムの方で読んでいただければと思います。

これまでの山田真之亮のコラムは以下からご覧ください。

【山田真之亮の成長日記!】開幕前2回の合同テストで見えたもの! – Ancar Channel【アンカーチャンネル】【山田真之亮の成長日記!】今日も僕は就職活動! – Ancar Channel【アンカーチャンネル】【山田真之亮の成長日記!】レースが無いときは、、 – Ancar Channel【アンカーチャンネル】

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