マスターのハコスカGT-Rが憧れ!エンスー漫画”GTroman”の魅力

エンスー漫画「GT roman」とは?

静岡県沼津市に実在しない(はず)のカフェ「roman」。 一見するとサングラスも渋い、若い頃はいろいろと鳴らしたんだろうな…というチョイ悪マスターが経営している、コーヒーとスパゲッティ(当時は「パスタ」なんて言葉使わなかったもんです)がウマくて、ウイスキーやバーボンも美味しく飲める店。 しかしそんな「食べログ」的感想はどうでも良くて、問題はそこに来る一癖も二癖もありそうな客たち。 ほぼ全員がクルマ好きで、しかも名車から迷車までクセ者揃い。 ちょっと話が盛り上がれば「romanまで競争だ!」あるいはromanから公道レースが始まる、そんなクルマ好きにとっては夢のような店なのです。 さてさて、今日は果たしてどんな車が現れるのでしょうか?

「roman」と言えば外せないこの1台

数々の名車を紹介する前に、やはりこの1台はぜひとも紹介しておきたいのが、マスターのGT-R。 それもR32~35の近代GT-Rではなく、初代で途中から追加されたKPGC10型スカイラインGT-R2ドアハードトップ、これがカッコ良かった! romanの常連、タケシ君がデートのために借り出すんですが、昔のキャブレター車特有の「エンジンがけの儀式」で危うくプラグをカブらせるところだったりと、もうエンジンをかけるところからドキドキする車です。 余談ですが、筆者は後にダイハツ ミラターボのキャブレター仕様を愛車にしましたが、このエピソードで覚えた「儀式」はミラターボでも非常に役立ちました。 気難しいエンジンを一発でかけるというのは気持ちがいいものです。 そしてマスターのドライブで峠を攻めるGT-Rのエピソードも気持ちの良いものばかり。 デビューしたばかりのR31スカイラインGT-S(時代を感じます)を派手なパワースライド走行で前に行かせなかったり、ポルシェ911カレラRSRとの激闘、ベレットGT typeRとのランデブー走行、同じS20エンジンを積んだフェアレディZ 432との同門対決。 とにかく好エピソードが多かったですね。 これでGT-Rを好きになった少年たちにとっては、R32以降のスカイラインGT-Rは「速いけど、永遠の憧れはKPGC10かな」という人も多いでしょう。 ある意味、R32~34スカイラインGT-Rのファンが、R35GT-Rに思うところに似ているかも?

スーパーカー世代の狭間

「GT roman」が連載されていた1986年からの数年間は、クルマ好きの世代交代的な意味で、ちょっと面白い時代でした。 1970年代のスーパーカーブームで少年時代に刺激を受けた世代が免許を取る頃であり、その頃はまだ幼すぎて記憶の無かった世代にとっては、「なんだこの車は!」と、すさまじいショックを受けたのです。 どことなく2枚目になりきれない2.5枚目以下のキャラクターが繰り出すコメディ要素もクルマを引き立てたことで、作中に描かれた車は輝いて見えたものでした。 そして、1980年代後半といえば国産車もかなりマトモになってきた時代ですが、あらゆる面でヨーロッパ車やアメ車にその魅力が全然かなわない、そういう時代でもあったのです。 その象徴的なエピソードが、マークII3兄弟vsとあるヨーロッパ車の公道レースでしょう。 romanに現れた免許取り立ての男子高校生3人が、それぞれマークII、チェイサー、クレスタの「GTツインターボ(しかもオートマ)」を親に買ってもらい、早くバトルがしたい!と盛り上がっているところに現れた貧乏青年。 バトルを買ってでた青年の車がSHOCエンジンと知り、「俺たちはDOHCツインターボだから問題無い」と走る前から勝ったつもりでいたのですが…。 マセラティ ピ・トゥルボの「ピ・トゥルボ」がイタリア語でツインターボの意だと知った時はシビれましたね。

GTromanだからこその名車もあった

普通は漫画の中で主人公が乗っている1台が目立って「名車扱い」される程度ですが、GTromanは登場する全てが名車で、1話1話目が離せません。 中でも作者が刺激を受けたのは、アルファロメオ ジュリアスーパーでしたね。 一見何の変哲も無いアルファのセダンながらDOHCエンジンを搭載したスポーツセダン。 1速のシンクロが弱いので、2速に入れてから1速に入れるシフトは筆者が未だに真似しています。 他にもヤクザのカブ(六三郎)が乗っていた「フェラーリを追いかけ回せた唯一のスポーツセダン」メルセデス・ベンツ300SEL6.3。 GTromanではない別作品だったかもしれませんが、ミニに4気筒16バルブDOHCエンジンを搭載したKADミニ・ステージII。 そして数々のフィアットやアルファロメオの、レッドゾーンまでビンビンに回しまくれるエンジンと、「壊れたら、直せばいい」という名言の数々。 もしもあなたが車に対する夢を粉々に打ち砕かれてしまった時、情熱を取り戻したいと思ったら 「GT roman」をはじめとする西風の作品は、ぜひとも読んで欲しいです。 読めばわかる、車って本当に面白い!

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