インチダウンで乗り心地が改善?メリットとデメリット各3つから考える

この記事では、インチダウンのメリット・デメリットを含め、インチダウンは車の乗り心地を改善する効果が本当にあるのかについて解説していきます。車の乗り心地を良くするためにインチダウンを検討されている方はぜひ読んでみてください。

インチダウンとは?

皆さんは、「インチダウン」をすることによって乗り心地が良くなるという言葉を聞いたことはあるでしょうか。「インチダウン」とは、別名「サイズダウン」とも呼ばれており、タイヤの大きさを変えず、ホイールサイズを小さくし、標準の大きさのタイヤより、小さなホイールサイズのタイヤを装着することをいいます。今回は「インチダウン」することによって、実際に乗り心地が改善されるのか、インチダウンすることのメリット・デメリットなど、実際に「インチダウン」をするときに役に立つ情報を見ていきましょう。

実用性を追求して行うことが多い

実際にインチダウンを実行している人の多くは「実用性」を考えている人の傾向が強いようです。特にスタッドレスタイヤに交換するときに、より良い乗り心地を目指して、純正タイヤからインチダウンを実行する人の増加が見受けられます。

インチダウンすると乗り心地が良くなる理由は?

「インチダウン」をすると乗り心地が良くなると聞きますが、その理由や根拠は一体何なのでしょうか。インチダウンをすることによって乗り心地が良くなる理由をみていきましょう。

タイヤの扁平率が上がって空気量が増える

インチダウンをすると乗り心地が良くなる理由として、タイヤの扁平率が上がって空気量が増えるという点があります。扁平率とは、タイヤの断面幅に対する断面の高さの比率を表す数値のことで、断面幅とはタイヤの側面の模様や文字などを除いた幅、断面の高さはホイール部分を除いた高さです。扁平率があがるということは、タイヤにおけるゴム部分の比率が増え、タイヤに入る空気量が増えることです。空気量が増えるとタイヤのクッション性は増し、衝撃の吸収力があがります。でこぼこな道など環境が悪い道路でも衝撃を吸収しやすくなるため、乗り心地が良くなるのです。

インチダウンのメリット3つ

それでは次に、インチダウンをすることによって発生する「メリット」について詳しく見ていきましょう。今回はインチダウンを実行する際に検討材料となる代表的なメリット3点をとりあげていきます。

インチダウンメリット1:コストダウンできる

インチダウンすることによって発生する代表的なメリットのひとつとして「コストダウンできる」というものがあります。理由としては、タイヤの価格は基本的にリムの大きさに比例しているからです。リムとは、ホイールの外側部分のことなので、インチダウンすることによって小さくなり、タイヤの値段も基本的に安くなります。経済的な面においてもインチダウンするメリットがあり、価格をおさえるためにスタッドレスタイヤのみインチダウンされる方も多いようです。

インチダウンメリット2:濡れた道や雪道でも滑りにくくなる

インチダウンを実行される方の多くに「スタッドレスタイヤ」のみ実行している方がいます。通常は純正サイズ、冬はインチダウンされる方は結構多くいるようです。その理由として、「濡れた道や雪道でも滑りにくくなる」という点があげられます。理由としては、接地面積が減り一カ所に対する接着圧があがり、滑りにくくなるためです。インチダウンをすることによって、タイヤの幅が狭くなり、結果的にタイヤの接地面積が減ります。スタッドレスタイヤは通常のタイヤより値段は高めですので、「濡れた道や雪道でも滑りにくくなる」というメリットから、スタッドレスタイヤのみインチダウンを考えるという手段もあります。

インチダウンメリット3:軽量化できる

インチダウンすることによって、ホイールサイズが小さくなり軽量化することができます。ホイールサイズを小さくすることでバネ下重量(タイヤ+ホイール)が軽量化できるので、ブレーキや燃費、加速など運転性能の向上が期待できます。

インチダウンのデメリット3つ

インチダウンの代表的なメリットを3つみてきましたが、インチダウンすることはメリットだけではありません。もちろん、インチダウンすることによって、デメリットも発生してきます。デメリットは、実行するうえで重要なことですので、インチダウンする前に把握しておきましょう。それでは、インチダウンの代表的なデメリット3つをみていきましょう。

インチダウンデメリット1:見た目が良くない

インチダウンのデメリットとしてよく言われるのが「見た目が良くない」ということです。理由としては、タイヤ幅が広くなることでタイヤのゴム部分の面積が増え、それによってホイール部分が目立たなくなるためです。その見た目を好まない人が多いようです。そのため、外観にこだわりを持っている人にとっては、大きなデメリットになるでしょう。

インチダウンデメリット2:コーナリング性能が落ちる

インチダウンをするとタイヤがたわみやよれが発生しやすくなります。これによって、走行時に車体のふらつき等が起こりやすく、走りが不安定になります。特にコーナリング走行の際の安定性が低下しますので、コーナリング性能が落ちるといえます。速度を出すスポーツ走行には向きませんので、スポーツカーでのインチダウンがおすすめできない点です。

インチダウンデメリット3:グリップ性能が落ちる

インチダウンは接地面積が減るため、グリップ性能が低下してしまう可能性があります。グリップ性能は接地面積が広いほど効きます。インチダウンはグリップ性能を不足させる可能性があるので、過度なインチダウンは控えるべきでしょう。こちらの点もスポーツ走行には向いていない点としてあげられます。

乗り心地に影響を与える主な要素3つ

インチダウンをする理由とメリット・デメリットをみてきましたが、それを把握したうえで、乗り心地など実用性を求めて実行している人が多いようです。しかし、乗り心地に影響を与えているのはインチダウンだけではありません。車の乗り心地をよくするために乗り心地に影響を与える主な要素を3つみていきましょう。

1:タイヤ

タイヤは乗り心地に直接影響していく部品です。乗り心地は車体に伝わる振動や走行音などで決まってくるので、いかにそれらを伝達させないかという点が乗り心地に影響してきます。インチダウンすることや車に合った種類のタイヤを選ぶことが重要です。

2:サスペンション

サスペンションとは、車のタイヤとボディの間に取り付けている装置で、路面からくる衝撃を緩和する役割を持っています。乗り心地を固くしたり、車高を低くしたり、操縦性を向上させたりすることができます。

3:ダンパーの設定

ダンパーとは衝撃を吸収する性質を持っており、バネとともにサスペンションを構成し、車が安定して走れるように役割を果たしています。堅さの調整をすることによって、車にかかる振動を調整することが可能です。

車の乗り心地を良くするには様々な方法を考えよう

これまで主にインチダウンから車の乗り心地についていろいろな観点からみてきました。インチダウンにはメリット・デメリットそれぞれありますが、乗り心地改善に役に立つことがわかって頂けたでしょうか?しかし、メリットだけではなく、デメリットもあるので、しっかりと検討してから実行するようにしましょう。また、デメリットの面が気になる場合は、インチダウンのほかにも乗り心地に影響している部品はあるので、そのほかの観点から乗り心地改善を目指すのも手段です。自分に合った手段で車の乗り心地改善を目指しましょう。

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