便利なオートハイビームは迷惑な存在?知っておきたい4つの問題点

安全に車を運転できるように、車にはアシスト機能が搭載されています。そのうちの1つがオートハイビームです。この名称はメーカーによって異なりますが、機能はほぼ一緒です。今回はオートハイビームの問題点、仕組みなどを知り安全に活用する方法をご紹介します。

オートハイビーム機能がついた車が増えてきた

車は乗りやすいように、便利なようにと様々な開発が自動車会社ごとに行われています。なかでも、運転アシストは運転者が安全で快適に車を運転できるように開発されています。今回は、運転者をサポートするためのアシスト機能のひとつであるオートハイビームについて紹介していきます。

車の安全性能の向上

ドライバーは夜間、原則としてハイビームを使用しないといけません。これは道路交通法 第52条により決まっています。しかし、周囲のライトが明るいので点灯し忘れるドライバーがいたり、対向車などの他の車のドライバーのことを考えて消して走行したりする場合もあります。ハイビームのままだと他のドライバーや歩行者、自転車などの迷惑になるうえ、ライトがついていない車は視界に入りづらく、事故につながる危険性があります。ハイビームはそういったことを無くし、安全性能を向上させる目的で作られています。

オートハイビームとは?

オートハイビームの機能

オートハイビームは、高機能前照灯と呼ばれる機能のことです。これは運転時の環境に合わせて、ヘッドライトを自動的に消灯したり、適切な範囲を照射できるライトに切り替えたりする機能のことを言います。メーカーによっては、オートではなくオートマチックという言葉を使っている場合がありますが、機能はほとんど同じでしょう。

オートハイビームの仕組み

オートハイビームは、夜間に運転がしにくくなってきた頃に、状況を察知してライトが自動で点灯するようになっています。例えば、ホンダ車のオートハイビーム付きの車の場合は、夜間にライトスイッチがオート、ライトスイッチレバーがローの時に作動するように設定されています。オートハイビームは、夜に運転している時に、前に走っている車のライトや対向車のライトを感知して、ドライバーにとって周囲が見やすくなるように自動でライトの切り替えをします。

オートハイビームの問題点4つ

ドライバーにとって自動でライトの点灯・消灯をしてくれるオートハイビームは便利に感じますが、オートハイビームは便利なだけでなく、問題点もあります。前に述べたように、対向車や歩行者、自転車などにとっては迷惑になっているケースもあるようです。ここからは、オートハイビームの問題点を4つの項目にわけてみていきましょう。

問題点1:ロービームへの切り替わりが遅い

周囲のライトを察知してハイとローを切り替えるオートハイビームですが、天候など様々な条件によって、オートハイビームがうまく機能しない場合もあります。ロービームへ切り替わらないことがあったり、切り替わったとしても遅かったりすることがあります。切り替わりが遅いと、ライトが周囲の車や歩行者、自転車の目を幻惑してしまうことが考えられます。ドライバーが他人に迷惑をかけるつもりはなくても、ライトの反応が遅いために妨害してしまったり、事故につながる可能性を高めたりしてしまいます。

問題点2:自転車や歩行者を感知しにくい

車によって性能の差はありますが、JAFが行なっているオートハイビームのテスト結果があります。テストでは、対向車や対向バイクなどがいる場合、オートハイビームがどのように切り替わるのかをテストしています。そのテストでは対向車にオートハイビームが反応するよりも、対向バイクに反応する時のほうが遅かったという結果が出ています。このことから分かるように、オートハイビームは歩行者や自転車を感知しにくいと考えられます。

問題点3:低速走行中は作動しない

オートハイビームは時速30キロ以上のスピードでないと、対向車などを感知しないようにできています。そのため、それ以下の低速走行中は、オートハイビームが作動しないので、手動でヘッドライトの切り替えが必要になります。ドライバーは、オートハイビーム機能がついているので、手動でライトを調整する必要がないと思って走行していることも考えられます。また、低速時以外はオートで作動するためにライトを調整し忘れる可能性があります。

問題点4:周囲の細かい状況への対応が苦手

オートハイビームは、便利な機能ですが作動しない時は、ヘッドライトが明るすぎたり、暗すぎたりします。対向車や自転車、歩行者などは、眩しくて運転を誤ったり、暗くて車に気がつかなかったりと事故につながる可能性が高くなるでしょう。全てオートハイビーム機能に頼るわけではなく、手動でライトの切り替えや光軸の調整をしないといけないのですが、対応できてないドライバーもいて問題になっています。

迷惑をかけないオートハイビームの使い方

オートハイビーム機能は良い点もありますが、問題点もあるということがわかりました。問題点を踏まえて、オートハイビーム機能を活用するにはどのようにするとよいのでしょうか。下記では、オートハイビーム機能がついた車で安全に走行するための方法をご紹介していきます。

手動切り替えとの併用がおすすめ

オートハイビーム機能は、作動がうまくいかない時があります。現在の道路交通法では、夜間の運転はハイビームを原則、利用するということになっています。道路交通法では、原則ハイビームで運転することになっていますが、対向車や先方に車がいる場合の条件によって、ローに変えるとも言及されています。作動しない可能性もあるので、オートハイビームにだけに頼らず、運転している状況に応じて手動でライトを切り替え、周囲に迷惑をかけないように心掛けるましょう。

次世代型のオートハイビーム技術

時として、他の運転者や歩行者、自転車などに迷惑をかけてしまう恐れがあるオートハイビームの技術ですが、日々変化を遂げています。問題点を改善し、他の運転手に迷惑がかからないように開発が進んでいる次世代型のオートハイビームについてご紹介します。

アダプティブハイビーム

トヨタの車の一部に採用されているオートハイビームのなかに、アダプティブハイビームがあります。これは、他の車に迷惑をかけないようにライトを眩しくないようにする機能です。アダプティブハイビームは、ヘッドライトがハイビームのまま、対向車のドライバーが眩しいと感じる部分の明かりを遮るシステムです。

オートハイビームは他者に迷惑をかけないよう上手に使おう

夜間に運転をしていて、対向車の明かりが眩しく迷惑と感じたことがある人は少なくないでしょう。また、歩行中や自転車に乗っている時にハイビームの車が通りかかり、ヘッドライトの明かりのせいで、周囲がよく見えなくなった経験がある人もいるでしょう。オートハイビームは、夜間のライトの点灯し忘れや対向車の迷惑にならないようにライトをハイやローに切り替えるなど、安全に夜道を運転できるようにサポートしてくれる機能です。しかし、オートハイビームには問題点もあるので、手動でのライト切り替えと併用し、安全に車を運転するようにしましょう。

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