高級車で事故にあったらどうなる?普通の車と違う安全性と物損のはなし

もし、高級車で事故を起こしてしまったらどうなるでしょう。街を走る高級車を見た時、できるだけ後ろを走らないようにしたり車間を広く開けようと思うことがありますよね。その高級車に乗るのが自分自身で、もし事故を起こしてしまったら。こちらの過失が少ない「もらい事故」であったとしても、修理代や保険がどのように適用されるのか不安です。今回は高級車と普通車の違い、事故を起こしてしまった時の特徴となる経済的全損や評価損の話をしようと思います。

高級車は衝突安全性能が高い

なぜお金持ちが高級車に乗るのか。もちろんデザインやステータスで選んでいる部分も大きいですが、大きな要因となっているのは安全性の高さでしょう。バスとベンツが衝突してバスの方が損傷が大きかったなんて話も耳にします。近年では予防安全性能と呼ばれる自動ブレーキやレーンアシスト機能も広く普及していますが、いざ事故を起こしてしまった時に命を守ってくれるのは衝突安全性能です。高級である輸入車は国産車に比べて衝突安全性能が高いと言われているのです。

高速走行の多い輸入車は頑丈に作られている

高級車と普通車の違いといっても衝突安全性能の違いはメーカーごとに違います。この衝突安全性能は輸入車と国産車では大きく違いが出ています。衝突安全性能が国によって違うのは道路環境が要因となっています。アウトバーンなど高速で走行することの多い欧州では頑丈な傾向があり、衝突した時に潰れるクラッシャブルゾーンが狭く比較的に潰れないようになっています。反対に日本車は高速で走行することが少なく、衝突した際に重要視するのはクラッシャブルゾーンを広めに取り衝撃を吸収することなので比較的潰れる傾向があります。特にベンツの衝突テストは世界一厳しいと言われていますね。時速200kmや300kmで走行できるアウトバーンを想定して作られているため、簡単に潰れないようになっているということです。

もし事故を起こしてしまったら、修理代が…

安全性の高い高級車ですが、もし事故を起こしてしまったらどうなるか。もちろん、怪我や車の損傷は安い車と比べると少なく済むでしょう。しかし、物損事故の被害者として相手に修理代を請求する際に様々なトラブルが発生しやすくなります。なぜなら、修理代が高額になるからです。相手やその相手の保険会社もできるだけ高額な修理代を支払いたくないため、示談の交渉が難航するケースがあるのです。今回はそのパターンを紹介しましょう。

修理代が車の時価額を上回ってしまう経済的全損

一般的に全損というと車が修理不可な状態まで壊れてしまい廃車にするしかないような場合をイメージしますよね。経済的全損とは修理代が車の時価額を上回ってしまう場合のことです。このような場合は普通の全損と同じように車の時価額が買換費用として支払われます。この買換費用は自動車価格月報というものから算出されることが多いのですが、この金額が思っていたより安かったりと納得がいかないケースがあります。この金額には買い替えに必要となる諸費用が含まれていない場合もあったりします。そもそも、「大切に乗っていた愛車だから修理して乗りたいのに」という人もいるでしょう。そんな経済的全損ですが、当然ながら修理代が高くなりやすい高級車はこのパターンに陥りやすいと言えるでしょう。

保険会社がなかなか認めてくれない評価損

事故で損傷した車を修理したとして、その車の価値は本当に元に戻ったと言えるでしょうか?直した部分が目立ってしまったり、事故を起こした車として買取額が落ちてしまうことは容易に考えられます。特に元の価値が高くこだわりも強い高級車なら、そこまで請求したくなるのは当然です。しかし、この評価損の判断は難しく請求しても認められないケースが多くなってます。保険会社にどれだけ訴えてもなかなか評価損を認めてもらえず、泣き寝入りするなんてことも少なくありません。正直、我々のような一般人が保険会社とこの手の交渉をするのは厳しいでしょう。ただ、高級車の場合は評価損が大きくなりやすいため保険会社も認めざるを得ない傾向にあります。

  • 初年度登録からの期間が短い
  • 走行距離が少ない
  • 修理費用が高い
  • 新車価格が高い

これらの要素があると評価損が認められやすくなります。年式の浅い高級車であれば十分に交渉する価値があるでしょう。

高級車の物損は保険会社との交渉が難しい