実際エアロパーツの効果はある?

街中に走っている車を見ているとちらほら車の下や後ろにエアロパーツを着けている車を見かけます。日産のnismoやトヨタのGazoo Racingのように、最近はスポーツモデルのグレードを作るブランドがどこの車メーカーにも付属していて、その影響かエアロパーツを着けている車は増えている気がします。どちらかというと走行性能よりかはデザインの面で着けている人が多くいるように感じるエアロパーツですが、実際その効果はあるのでしょうか。そこで今回はエアロパーツについて、着けることによって走行にどう変化があるのかお話していきたいと思います。

エアロパーツを語る上でかかせないダウンフォースとは

まず、エアロパーツの効果について語る上で欠かせないダウンフォースというものについて紹介していきたいと思います。

車体を抑えつける力

結論から申しますとダウンフォースというのは車体を上から抑えつける力のことを指します。なぜこのような力が必要なのかと言いますと、このダウンフォースがないと車体が浮き上がってしまうからです。物体が動く時には必ず地面と垂直の方向に働く力が発生します。これは飛行機などが浮き上がる時に使われている力(揚力)で飛行機が空を飛ぶことのできる非常に重要な力となっています。しかし、車が走行する際はこの力は車にとって邪魔な力となります。車体が浮き上がってしまってはまともに走ることすらできませんし、コーナーなどを曲がる際に遠心力に負けてどんどん外側へと流れてしまいます。それを防ぐための手段として、揚力とは正反対の力、ダウンフォースを稼ぐということは速い車を作る上で非常に重要になってくるのです。

エアロパーツは全体としてダウンフォースを稼ぐ目的で作られている

先ほどの説明でダウンフォースを稼ぐことが重要とお話しましたが、基本的にエアロパーツはそのダウンフォースを稼ぐという目的のために作られています。ダウンフォースは車体の重量を増やすことでも稼ぐことができるのですがそれでは燃費が悪くなったり、加速が悪くなったりなどデメリットの方が目立ってきてしまいますので重量を増やすことなくダウンフォースを稼ぐことができるようエアロパーツが発明されました。

パーツ別の役割

ここからは実際のエアロパーツのパーツ別の役割について見ていきます。

リヤウィング

リヤウィングはエアロパーツと聞いてみなさんが一番にパッと思い浮かぶものなのではないでしょうか。このリヤウィングは飛行機の翼を逆さまにした形になっており前から受ける力を下方向への力にする役割を担っています。リヤウィングと同じ箇所に着けるエアロパーツにはもう一つ似たようなリヤスポイラーがあるのですが、それはリヤウィングとは役割が異なり後ろへと流れる気流を整え走りを安定させる役割があります。

ディフューザー

こちらもリヤに着けるエアロパーツで車体の下に流れる空気を流れ易くする役割があります。車体の下に流れる空気が流れ易くなると車の下の気圧が低くなり上から押し付けられる力が発生します。これがダウンフォースとなります。最近ではスポーツカーではなく市販車のノーマル車にも着けられるようになってきています。

フロントスポイラー

こちらもリヤウィングと並んで多くの人がみたことのあるエアロパーツだと思います。フロントスポイラーは車のバンパーの下部分に装着するので、数あるエアロパーツの中でもトップクラスに車の印象を大きく変えます。そのため人気のあるパーツです。このフロントスポイラーは前から来た空気を車体の下にあまり入れさせないようにすることで気圧の差を作りダウンフォースを発生させます。

ルーフスポイラー

ルーフスポイラーは他のエアロパーツとは違いパッと見で目に付くという方は少ないかもしれません。リヤガラスの上にちょこんとついているあれです。こちらも他のエアロパーツ同様に後ろへと流れる空気を整えることによってダウンフォースを作ります。しかし、現在は日差し避けや雨を凌ぐためという理由で割と多く市販車にも着けられています。

実際走りは変わるのか

ここまでいくつかエアロパーツを紹介してきましたが実際のところ、本当に走り方や走行性能は変わるのでしょうか。

普段使いではほぼ変わらない

結論から言ってしまえば普段車を使う際の走り方などではほとんど変わりません。ただ重量が重くなるので燃費が悪くなってしまうだけです。そもそもエアロパーツというのはレーシングカーやF1カー向けに作られたものです。F1カーでは最高速度をあげるために馬力は700馬力ほどある上、徹底的に軽量化をしているのでエアロパーツを着けずにコーナリングやまっすぐ走る際も車体が浮き上がってしまい大事故が起きてしまいます。なので市販車のようにF1ほどの究極を追い求めない場合は車体も浮き上がるほど軽くはありませんし、そもそもそこまでの揚力が発生するほど速度を出しません。その結果普段使いではエアロパーツの効果は高速道路などで少し安定した走りができるという程度です。

デザインの面ではかっこいい?

そんな実際に走行する際はそこまで大きな変化のないエアロパーツですがデザインという面では車を大きく変化させます。おそらくエアロパーツを着けている人も着けたいと思っている人も自分の車をかっこよくしたいという目的なのではないでしょうか。

かっこいいと思うのは早く走ることへの憧れ

エアロパーツをかっこいいと思うのは女性よりも男性の方が圧倒的に多い気がします。その理由に男性は速く走ることへの憧れがあるということが背景にあると思います。それは何も車だけに限らず小学校や中学校高校の体育や運動会でも足が速いということに関しては他の競技よりも憧れがありますし、実際小学校の時には速く走れる靴というのは必ず売れます。また、オリンピックの100mは他の陸上競技に比べても飛び抜けた人気があります。このような速いものへの憧れがレーシングカーをかっこいいと思う理由で、そのレーシングカーに着けられているエアロパーツもかっこいいと思う理由なのではないでしょうか。

ダサいと思う人の意見

もちろん全員がエアロパーツをかっこいいと思っているわけではありません。エアロパーツをかっこいいと思うのは男性が多いのに対しダサいと思うのは女性が多いです。そのダサいと思う人の意見としてはなぜ着ける必要があるのか意味がわからないという意見や、安い車をお金をかけて改造するのがダサいという意見があります。また、エアロパーツを着けている人のイメージを考えてダサいと言っている場合もあるでしょう。ヤンキーや不良が乗っているイメージで全然かっこよくないという、どちらかというとデザインが本当にダサいというより機能などのそれ以外の面がダサいと思う人の考えには大きく影響してそうです。

まとめ

ここまでエアロパーツについてその効果やデザインについて色々お話してきましたがいかがだったでしょうか。エアロパーツは昔ほどの勢いはないものの、今もなお人気で多くの車にエアロパーツがついたバージョンの車が用意されていますしNISSANのnismoやトヨタのGazoo Racingなど通常の車のスポーツモデルを公式に販売しているブランドはたくさんあります。それだけ無視できないほどの需要があるということです。機能面では意味がなくても、これからも多くの人が速いものに憧れている限りエアロパーツは人気であり続けるのではないでしょうか。

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