【トヨタ×ベンチャー】自動車メーカーによるオープンイノベーション

つまり、オープンイノベーションとは「自社のみでは解決できない研究開発上の課題に対して既存のネットワークを超えて解決策を探し出し、それを自社の技術として取り込むことで課題を解決する」ことである。また昨今、製造業のサービス化が加速しているが、オープンイノベーションも研究開発だけでなくサービス領域にまで拡大してきた。これによりサービス領域で出会う顧客の生の声を直接製品・サービス開発に活かせるようになった。つまり、オープンイノベーションがまた新しいイノベーションを起こす“種”となっているのだ。

自動車におけるオープンイノベーションの事例

自動車業界は長い間ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを主として製造販売していた。そこから現代までハイブリッド自動車や電気自動車、燃料電池自動車のような新しいタイプの自動車が次々とグローバル市場に投入されてきた。目まぐるしく変化する環境下にある自動車業界において、各社はどのようなオープンイノベーションを進めているのだろう?

ホンダ×ソフトバンク『感情エンジン』

「Honda NeuV」https://www.honda.co.jp/news/2017/c170106.html

ホンダは人々の生活の質を高める新しい価値の提供に向けて人工知能(AI)、ビッグデータ、ロボティクス技術を活用したオープンイノベーションを加速させると発表。人とのコミュニケーションを行うAI『感情エンジン』を搭載した「Honda NeuV(ニューヴィー)」を公開している。感情エンジンはホンダとソフトバンクグループ傘下のcocoro SB社が開発したAI技術。機械自らの感情を疑似的に生成することができる。ドライバーの表情や声の調子からストレス状況を判断して安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルや嗜好を学習して状況に応じた提案を行う。ホンダといえば、2018年に生産終了し惜しまれたASIMOがある。一方、cocoro SBの中心事業はといえばペッパー。人とのコミュニケーションに重きを置いているところに“両社らしさ”を感じるオープンイノベーションだ。

オープンイノベーションプログラム「TOYOTA NEXT」

トヨタは新たなサービス案を社外から募集、実現するプログラムを実施。「全ての人の移動の不安を払拭する安全・安心サービス」「もっと快適で楽しい移動を提供するクルマの利用促進サービス」など『人を中心とした』テーマに関して共同開発を進めていく。例えば、カウリス社とは自動車の各利用シーンにおいて利用者本人を特定する技術の共同開発を行い、パーソナライズドされた各種自動車サービスの実現に努めている。また、ナイトレイ社の持つロケーションデータ解析技術を駆使し安心して生活できるモビリティ社会を目指す。その他にもe-ギフトを扱うギフティ社とも協業しており、これら企業との協業からは自動車という枠組みをはるかに超えているところにオープンイノベーションの可能性を感じる。

デンソーがハンドクリーム?!

トヨタ系部品メーカーのデンソーは「これまでは系列関係の“縦の関係”が中心だったが、今後は“横の関係”構築が必要」と語る。デンソーは省庁・大学・自治体と連携して藻類バイオ燃料の研究および実証を行ってきたが、なんとその結果ハンドクリームを開発し販売。筑波大学が保有する藻類から産生されたオイルをもとに生まれたものだ。もちろん、その発端はCO2削減による地球温暖化防止やエネルギー対策という自動車製造とは切っても切り離せないところにあるのだろうが、グループの枠組みを超えている点、産学官との連携から生まれたイノベーションという点でたいへん面白い事例だと思う。また、デンソーは国内だけでなくシリコンバレーにあるベンチャー企業ともオープンイノベーションを行っている。「自身の独自技術だけでは対応できない」と認める柔軟さがこうしたパートナーシップに結びついている良い例だろう。

日産による「ベンチャー企業展示会」

日産はAIによる画像認識などの技術を求め、ベンチャー企業展示会を開催している。ベンチャー企業の多くは導入先となる大企業をどう探すか、どう会うかが難しい場合も多い。逆に大企業にとっても、どこのどのような企業が自社の求める技術を有しているかは見えにくい。「TOYOTA NEXT」もそうだが、まずは接点を設けて両社の考えをすり合わせることがオープンイノベーションにとっての第一歩だといえそうだ。

オープンイノベーションが自動車の新たな姿をつくる…

社会が発展する際には必ず交通革命が起きた。自動車の動力源は蒸気に始まりガソリン、さらには電気や水素へと変遷を遂げてきた。そして今まさに「100年に一度の大変革期」を迎えている。それも今までに類を見ない速いスピードで劇的に変わろうとしている。その中でオープンイノベーションは自動車各社にとって必要不可欠であり、思いもよらないさらなる気づきを与えるだろう。今後生まれてくる新たな自動車の、そして社会の姿はどんなだろうと、胸を弾ませている。


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コメント:
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