人気の駆動方式は変化している?駆動方式の流行と廃り

昔、お父さんが乗っていた車は後部座席の足元が盛り上がってて窮屈だったけど、今私の乗っている車の後部座席はフラットで広くて快適。そんなことを思ったり思わなかったり。FR車が多く生産されていた時代やFF車が多く生産されている時代があり、車の駆動輪のトレンドはここ20〜30年のうちに大きく変わりました。なぜ駆動輪のトレンドが移り変わったのかを今回は調べていこうと思います。

駆動輪とは

http://qa.jaf.or.jp/mechanism/structure/06.htm

駆動輪は車に搭載されているタイヤのうち前方のタイヤが動くのか後方のタイヤが動くのかを示しています。駆動輪が違うとカーブで車のお尻が出やすかったりブレーキング性能が変化したり駆動輪のレイアウトが違うだけでも車の挙動が大きく変化します。また駆動輪の違いで車の得意な季節や土地が変わってくるので車を選ぶ際は自分の住んでいる土地の特性や季節を踏まえて駆動輪を選ぶと運転が楽だったりします。

FR(Front engine, Rear-wheel-drive layout)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E8%BC%AA%E9%A7%86%E5%8B%95

FRは車体の前部にエンジンを配置してプロペラシャフトを介して後輪を回転させる方式です。基本的に乗用車に採用される傾向が強く、比較的大きなエンジンを積む傾向のあるセダンや一部のスポーツカーに適しているからであると考えられます。またFR車はドリフトやパワースライドが比較的楽に行えるのでスポーツ走行する人から根強い人気があります。しかしプロペラシャフトが車両後方まで伸びているので車の室内空間が狭くなってしまうというデメリットがあります。

MR(Mid engine,Rear-wheel-drive layout)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E8%BC%AA%E9%A7%86%E5%8B%95

MRは前輪と後輪の間にエンジンを積んでいる後輪駆動の車のことを言います。エンジンが車軸の真ん中にあることで車重バランスが良く、慣性モーメントが小さくなっており回頭性が上がります。MRを採用している車は一般車では少なくスポーツカーに多いです。しかし、バランスを崩すとスピンしやすかったり走行風をうまく活用できずエンジンがオーバーヒートする確率が高くなってしまうという欠点もあります。

RR(Rear engine,Rear-wheel-drive layout)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E8%BC%AA%E9%A7%86%E5%8B%95

RRは後輪車軸よりも後ろにエンジンを搭載し、後輪駆動する車のことを言います。発射時後輪にかかる負担が大きく効率よくパワーを使うことができ、ブレーキの際も4輪全てにバランスよく荷重がかかるために安定した性能を発揮してくれます。しかし、車体後方に荷重が偏るので走行中はとても不安定で、車を的確に操るテクニックが要求されます。またRRの車を製造するには高い技術力が必要なので現在製造されているのはポルシェ911や大型バスなど一部の車だけとなっています。

FF(Front engine,Front-wheel-drive layout)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%8D%E8%BC%AA%E9%A7%86%E5%8B%95

FFは車体前方にエンジンを積みながら前輪が駆動する車のことを言います。車体前方に荷重がかかるため直線走行時の安定性が高く、雨や雪などの悪天候下の走行も安定性が高区なっています。またRRの次にタイヤへのトラクションがかかりやすい方式のためにラリーで使用されることが多く、出場するほとんどの車がFFです。しかしFFを採用する乗用車はスペースの問題上大きなエンジンを積むことができないので高出力なエンジンを積んだ車はほとんどありません。

4WD(Four-wheel-drive)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E8%BC%AA%E9%A7%86%E5%8B%95

4WDは四輪のうち四駆全てのタイヤが駆動します。欧州ではAWDと呼ばれており、全て駆動するという意味もありますが昔Four Wheel Driveという会社が存在し商標登録されていたために使用できなかったのでAWDと記載することが多くなりました。4WDは二輪駆動と比べてグリップ力があるので、悪路で脱出性能が高く高速走行の面でも優れています。またグリップ力の高さから荷物を牽引するのに向いている駆動方式です。しかし、二輪駆動の車と比べても駆動箇所が増えるので製造コストが増え、他の駆動方式を採用する車よりも複雑な構造となってしまいます。また4輪駆動するためタイヤにかかる抵抗が増え、車自体の構造が複雑になりパーツの数が増えるので車重が増加し燃費性能が悪化してしまいます。

人気の駆動方式は一体どれなの?

駆動輪にはそれぞれメリット、デメリットがあり一長一短です。そんな駆動輪にも人気の駆動輪があり熱狂的なファンがいたりもします。しかし本当に人気があり多く製造されている駆動輪はどの駆動輪なのか調べていきたいと思います。

昔は人気だった駆動方式

かつて車の駆動輪の基本はFRでした。FRでなければ車を走らせても楽しめないと言う人がいるほど人気でした。一昔前まではセダンタイプの車の方が人気もあり、車自体の価格も現在と比べて安かったので車を趣味とする人が多くいました。そのため車に対してスポーツ性を求める志向が高く、レースやドリフトなどモータースポーツの人気の高い時代だからこそFRの需要が多かったのではないでしょうか。

今現在人気の駆動方式

現在人気の駆動輪はFRではなくFFです。かつてはスポーツ的ニーズが多く、各自動車メーカーがさまざまなスポーティカーを製造販売していました。しかし、交通事故の多さや死亡事故があとを絶たなかったために衝突安全性能が問われる時代となりました。そのため車1台の設計から製造までにかかるコストの増加や、使用するパーツの増加により車の価格が上昇してしまいました。そのため、車に対するユーザーの価値観が変化していきました。

そして現在は車をスポーツ走行させる場所も減少し、公共交通機関も発展しレンタカーや車のシェアリングサービスも登場して車は単なる移動手段の一つとして捉えられることが増えました。車に対するユーザーのニーズも変化し、FRのスポーティな乗り心地よりもFFの移住性の高さを重視するようになってきました。現在製造されている車のほとんどはFFでデメリットも技術の発展により小さくなってバランスのとれた駆動方式へと進化しています。しかし、FFが人気でスポーツカーが減ってしまったわけではありません。一度は消えかけてしまったジャンルですが、近年復活の兆しが見え始めています。もしかしたら、もう一度FRを駆動輪とする車の人気が再燃するかもしれません。また、特殊な地域や土地の気候によって人気のある駆動輪が変わったりもします。日本の雪が多く降る地域や悪路の多い場所では4WDの方が人気だったりと全ての地域でFFの車が人気!ということではありません。

いかがでしたでしょうか。駆動輪も時代によってニーズが変化し、車の構造も変化してきました。これから先、人気の駆動方式はどんなものでしょうか。もしかしたら音楽業界のように歴史が繰り返され、再びFRが人気となる時代がやってきたりするかもしれません。

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