アメ車はなぜ売れないのか。壊れやすい?燃費が悪い?そんなことない!

「アメ車」と聞いてどんなイメージが浮かびますか?アメ車とはアメリカの自動車メーカーが製造する車のことを広く言いますが、日本では「売れない」というイメージも強いですよね。ゼネラルモーターズ、クライスラー、フォードとアメリカ自動車メーカーのビックスリーと呼ばれるメーカーは20世紀に一世を風靡していましたよね。フォードは当時、貴族しか乗れない自動車をベルトコンベアでコストを抑えて量産することで大衆に普及させました。ゼネラルモーターズは世界で初めてマイカーローンのシステムを作ってさらに自動車の普及に貢献しましたね。そんなアメ車ですが、現代の日本ではなかなか売れません。2016年にフォードが日本から撤退した時は世界に大きな衝撃が走りました。ビックスリーと呼ばれる大手メーカーまでもが諦めるのにはどんな理由があるのでしょう。

日本人が持つアメ車へのイメージ

「アメ車」と一括りにするには、アメリカの自動車産業は少し大きすぎますね。しかし、アメリカの車には共通する大きな特徴がいくつかあります。それはアメリカの国土や文化が影響していて、その特徴がイメージとして根強く日本人の中に残っているようです。「アメ車」はこんな車だ。と、出てくるワードは以下の4つくらいでしょうか。

でかすぎて運転しづらい

アメリカは国土が広すぎるので、都市間を移動しようとすると長距離・長時間の運転をしなければいけません。道も悪路が多いので大きくて頑丈な車が多いのです。狭い車で長時間移動するのは嫌ですもんね。しかも、アメリカ人は日本人に比べて背が高く、体も大きい傾向があるので大きな車を作るのは必然です。「アメ車はでかい」というイメージは大体合っています。そんな車を日本で乗ろうと思えば、サイズ感が合わなくて運転が大変なのは仕方のないことでしょう。また、高速道路をひたすら走ることの多いアメリカは、重くて大排気量の車が多いです。高速走行は車重が重い方が安定しますし、パワーに余裕があった方が運転も楽です。信号が多く、ストップアンドゴーが主な日本の道路には合いませんね。

すぐに壊れる

「アメ車は壊れやすい」こんな悲しいイメージが定着してしまったのは何故なのでしょう。大きくて頑丈な車が必要な国土であるはずなのに…。おそらく、1990年代にアメリカの中古輸入車がヒットした当時、メーターの改ざんが多く行われていたことが原因でしょう。アメリカは前述の通り車で長距離を移動する国なので中古車の走行距離はかなり大きいんです。しかし、日本は結構走行距離を気にするので中古車販売業者などがメーターを巻いて売っていたという過去があります。つまり、壊れかけている車が多く出回っていたから「壊れやすい」というイメージがついたんですね。実際のところ、他のドイツ車やイタリア車と比べてもアメ車が壊れやすいということはありません。国産車と比べてしまったら確かに壊れやすいかもしれませんが、90年代のようなことは今ではもうありません。

燃費が悪い

長距離を走るのになぜ燃費が悪いのか。大排気量だからですね。大きなエンジンを動かしますから、燃料を大量に使います。それでもなんとか燃費を良くしようと開発しないのは、アメリカのガソリンが物凄く安いからなんです。軽油よりもガソリンの方が安いですからね。それなら燃費なんて気にしないですよね。給油の回数が増えてちょっと面倒なだけです。オイルショックが起こるまでの話ですが。しかし、これで燃費が悪いかと言うと、排気量の割には悪くないという感じになります。国産車の大排気量車も同じようなものですよ。

高すぎて買えない

これは輸入車であれば仕方ないことですよね。BMWやベンツも高いですし。国産車に比べて輸入車の方が高いのは当然です。アメ車に限った話ではありませんね。

今のアメ車は昔とは違う!

今までのは昔から定着した日本人のイメージ。しかし、今のアメ車は昔とは違うんです!グローバル化が進み、アメリカ国内だけでなく、世界で売れるようにアメ車も多様化していきました。特に、最近は欧州化の傾向があります。それなら欧州車を買えばいいとも思いますが、まだアメ車の特有の魅力は薄れていません。もしかしたらアメ車に対するイメージがガラッと変わるかもしれません。

内装はラグジュアリーで高級感

外装も内装も欧州化してきているのが今のアメ車です。特にJeepやキャデラックはかなり欧州化が進んでいます。これはJeepのグランドチェロキーの内装です。白革のシートで爽やかな印象を受けますよね。昔の無骨なアメ車とは180度違うような内装です。

こちらはキャデラック XT5です。革と木を組み合わせた温かみのある洗練されたデザインですね。あまりガチャガチャとコントロール類を置かず、シンプルで大人な印象を受けます。

燃費も多少は現代的に

現代のアメ車には気筒休止が広く普及していて、燃費が改善されています。また、ダウンサイジングの流れもあり、大排気量が特徴のアメ車も時代に合わせて変わっています。キャデラックはCTSやATSが2.0L直列4気筒に、フォードのマスタングも2.0Lにダウンサイジングしました。大衆車においては1.5Lになりつつあります。Jeepのチェロキーは燃費が10.3km/L。数字で見れば良いとは言えませんが、V6 3.2Lであることを考えれば悪くない燃費です。トヨタのランドクルーザープラドは直4 2.7Lで9.0km/Lなので、「アメ車は燃費が悪い」というイメージは払拭できたでしょうか。

でかいけど運転はしやすくなっている

アメ車の運転フィーリングは「大味」と言われていました。しかし、現代ではサスペンションも見直され、オンロードに適したチューニングになってきています。でかいのはあまり変わりませんが、クルーズコントロールや車線逸脱警報などのドライビングアシストが充実しています。ステアリングを自動コントロールするパークアシストもあるので駐車も怖くありません。

では、なぜ売れないのか?

日本で人気のある輸入車はベンツやBMW。日本国内の輸入車販売台数のメーカー別シェアは一位23%のベンツを筆頭に、欧州車がほとんどを占めています。アメ車で一番多いのは七位のJeepが3%。なぜこれほどまでに日本ではアメ車が売れないのでしょうか。

日本人のアメ車に対する悪いイメージが払拭されない

やはり、昔から定着している「壊れやすい」「燃費が悪い」というイメージが払拭されていないことが原因の一つです。一度定着してしまったイメージというのは、なかなかすぐに変わるものではありませんね。アメリカの自動車メーカーもそういったイメージを払拭するようなPRをあまりしていませんし、燃費のいい小型車を日本に導入しないので大排気量の高級車ばかりが目に入ってしまいます。しかし、最近話題の新興アメリカ自動車メーカー「テスラ」は電気自動車(EV)の開発に力を入れていて、エコでクリーンなアメ車を販売しています。そういった車が日本でも認知されるようになるといいですね。

そもそも、アメリカが日本で車を売る気がない

大手のフォードも2016年に日本から撤退してしまいましたし、他のアメリカ自動車メーカーの販売店も少ないので買おうと思っても買いづらいのです。アメリカの本社は「日本で売れないから」といって日本の販売店に予算を与えませんし、営業も全然できません。また、キャデラックやシボレーのゼネラルモーターズは日本向けに右ハンドル仕様の車を作っていないので、もはや売る気がないと言っても過言ではないかと思います。

トランプ大統領「アメ車が売れないのは日本のせい」

トランプ大統領が「アメリカは日本車を多く買っているのに、日本ではほとんどアメリカ車が売れない。不公平だ」と発言していました。しかし、それは日本で売れる車を作らないことが原因です。左ハンドルであることなど、日本の仕様に合わないので日本のせいと言ってしまえばそうかもしれませんが、それなら右ハンドル仕様を作って欲しいですし、フォードにも戻ってきて欲しいですね。

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