今後成長するベンチャーEVメーカー5選

電気自動車について

皆さんは、電気自動車についてどのような印象を持っていますか?
電気自動車はEVと略されることも多く、その認知度も広がって来ています。
今回は、電気自動車のみを開発する新しい自動車メーカーについて紹介します。

電気自動車とは

電気自動車(EV)とは、電気をエネルギー源として電気モーターを駆動させて走行する自動車のことです。
EVは昔から人々が思い描いていた理想の自動車です。それは、ガソリンを必要としないため化石燃料に影響される心配もなく、地球にも優しい乗り物だからです。
さらに、電気自動車はエンジンを必要としないため、車内の居住空間がガソリン車に比べて広く騒音や振動も少なくなります。
よって、電気自動車はさまざまなメリットを兼ね備えた新しいモビリティの形と言えるでしょう。

アメリカと中国の成長

ガソリン車は、ドイツと日本のメーカーが力を持っており世界に占める割合もほとんどがこの2つの国の自動車でした。
しかし、EVはガソリン車とは反対に高いIT技術を要するアメリカや中国が力を持っています。
これは、EVの先駆者ともいうべきテスラ・モーターズがアメリカのシリコンバレーに拠点をおく企業であること、中国の有する高い技術力と先進な投資のためです。
特に、中国では国単位で自国のEVメーカーの支援と購入を促進しています。
消費者は、ガソリン車の購入は難しいですがEVならばすぐに購入できます。
さらに、中国はガソリン燃料のタクシーやトラックをEVに置き換える国家プロジェクトを進めています。
アメリカはEVをスマートフォンのようにコモディティ化すること、中国は世界的な交通機関のEV化で主導権を握ることを目指しているのではないでしょうか。

今後が気になるEVメーカー5選

①テスラ・モーターズ

EVメーカーの第一人者ともいうべきテスラについて紹介します。
テスラ・モーターズは、イーロン・マスク氏が率いる自動車メーカーで、2003年に創業されました。
自動運転支援といった先進技術とEVに特化しており、特徴としてシンプルなデザインとメインコンソールに存在する大型のタッチディスプレイが挙げられます。
モデルとしては、ロードスター、モデルS、モデルX、モデル3(米国のみ)があります。

今後、新たにモデルYとEVトラックのセミが販売される予定です。

テスラ・モーターズについて詳しく知りたい方はこちらをチェック!

テスラ・モーターズ公式サイト

②Nio

今後の成長が気になるEVメーカーとして、Nioを紹介します。
Nioは、テスラ最大のライバルとなると注目されている中国のEVメーカーです。
2014年に上海にて設立されたばかりの新興企業ですが、すでに3車種を発表しておりアメリカでは約2400億円の資金調達にも成功しています。
さらに昨年9月には米国市場に上場を果たし、テスラに最も近いEVメーカーと言えるでしょう。
Nioは、ブルースカイカミングを基本理念としていて青い空は明るい明日を意味しており、プレミアムスマートな電気自動車を提供して楽しいライフスタイルを形成することを目的にしています。
特徴としては、Nioハウスと呼ばれるオーナー専用スペースの提供とNio powerモバイルという移動型の充電システムが挙げられます。
モデルとしては、ES6、ES8、EP9があります。今後もさらにラインナップは拡大する予定です。

Nio公式サイト

③Faraday Future

 

今後の成長が気になるEVメーカーとして、Faraday Futureを紹介します。
FFは、テスラキラーと言われる中国資本のEVメーカーです。Nioと同じく2014年に設立されたばかりで、カリフォルニアに拠点をもち市販EV「FF91」の生産に向けて開発が行われています。
FF91は、0〜60kmを2.39秒というテスラモデルSよりも高い走行性能と発表されています。
すでに、約2400億円の資金調達にも成功していますが、慢性的な資金不足と経営幹部の一部離脱によりFF91は発表されてから、数年経ちますが発売には至っていません。
しかし、10年後には年間生産台数500万台、FF91、FF81の車種を世界的に販売すると発表しているため今後の動きに大きく期待できます。
モデルとしては、現在フラッグシップとなるFF91のみですが、次の北京モーターショーではFF81も発表予定です。

Faraday Future公式サイト

④Lucid Motors

今後の成長が気になるEVメーカーとして、Lucid Motorsを紹介します。
Lucidは、2007年に設立され米国カリフォルニア州メンロパークに本拠地を置く米国EVメーカーです。
設立初期は、リチウムイオン電池といった車載用電池の開発に力を注いでいましたが、2014年からEV開発に取り組んでいます。
2016年には、社名をAtievaからLucid Motorsに変更し本格的なEVメーカーとして名乗りを挙げました。
その年の12月にはEV市販モデル「Lucid Air」の生産と発売を正式発表しています。
また、Lucidの特徴としてテスラ・モーターズ出身者が多いことが挙げられます。
テスラの副社長であるBernard氏がCEOをつとめ、モデルSのデザイナーやエンジニアも数多く移籍しています。
モデルとしては、Lucid Airがあり、シンプルで高級感のあるデザインと画期的なテクノロジーを組み合わせたラグジュアリーセダンです。

Lucid Motors公式サイト

⑤Rivian Automotive

今後の成長が気になるEVメーカーとして、Rivian Automotiveを紹介します。
Rivianは、MITの卒業生により2009年に設立されチームの構築や資本を獲得し準備を進めてきた新興EVメーカーです。
本拠地はアメリカミシガン州プリマスであり、世界初のEVピックアップトラックの生産を2020年までに行うと発表しています。
Rivianは、米国にて人気の高いピックアップトラックとSUVをラインナップとして発表しており、テスラが市場を拡大していないセグメントの顧客をターゲットとしています。
特徴としては、トラックとしての大容量運べる設計とセダンにも負けない加速量です。
他の新興EVメーカーとは異なるRivianの動きに今後も目が離せません。
モデルとしては、ピックアップトラックのR1TとSUVのR1Sがあります。

Rivian Automotive公式サイト

EV時代の到来

今回は今後の動きが気になるベンチャーEVメーカーについて紹介しました。
ガラケーからスマホ、馬車から自動車と変化を続けてきたように今後はガソリン車からEV車に変わっていくことが予想されます。
特に、EV市場はテスラ・モーターズの成功により既存メーカー以外の企業が多く名乗りを挙げています。
既存メーカーも、BMWのiモデルやメルセデスのEQC、アウディのe-tronなど多種多様なEV車が発表され自動車業界は大きな変革の時代に立たされています。
このような社会の中でユーザーは、自分にあったサービスを提供してくれるメーカーを選ぶことができます。
もし、あなたが自動車の購入を考えているのであればEVという選択肢を増やしてみてはいかがでしょうか?