【不朽の名車】初の本格スポーツ用スバルボクサー・EJ20

そうした中、起死回生の1台として1989年に登場した新型車、レガシィはスバルのブランドイメージを根底から覆す一台であり、そのトップグレードに搭載された新開発の2リッター水平対向4気筒ターボ、EJ20をはじめとするEJエンジンもスバルボクサーの革命的存在でした。

EA系エンジンで引きずったOHVは消滅して最低でもOHC、トップモデルはDOHC4バルブインタークーラーエンジンを搭載し、一気に他メーカーのトップクラスエンジンに追いついたのです。

中でも2リッターDOHCターボとしてはライバルのトヨタ 3S-GT(185馬力・セリカGT-FOURに搭載)、三菱4G63(205馬力・ギャランVR-4に搭載)を上回る220馬力を発揮、一気に2リッタースポーツエンジンのトップに立ったのでした。

絶え間ない改良で現在に至る

しかし、ライバルもスバルEJ20の登場に指をくわえていたわけではありません。
レガシィがデビューした1989年、ギャランVR-4はEJ20と同じ220馬力へ、さらに翌1990年には240馬力へとパワーアップ。

トヨタも1989年にモデルチェンジしたセリカGT-FOURで225馬力へ、1991年にはGT-FOUR RCで235馬力へとパワーアップ。

それと同時にWRC(世界ラリー選手権)での戦いも始まり、レガシィがインプレッサに、ギャランVR-4がランサーエボリューションへと一回り小さなマシンにそれぞれの主力エンジンを搭載するようになると、それぞれ1996年には当時の自主規制値である280馬力に達したのです。

トヨタはWRC参戦マシンをカローラFXベースに変更後、国内で競技ベース用4WDターボを販売しなかったので、市販用3S-GTはそこまで高性能化しませんでしたが、スバルEJ20と三菱4G63の戦いは2007年にランエボXが新型エンジンにスイッチするまで続きました。

他メーカーのスポーツモデル用2リッターターボエンジンが新世代エンジンに移った現在、スバルもFA20やFB20といった新世代の水平対向4気筒エンジンが登場しています。

しかし、最強モデルのWRX STI用には今でもEJ20ターボが搭載されており、30年近く最強エンジンとして君臨するという、希な例となりました。

今後もまだしばらく健在?

もちろん、それだけ長く作り続けられる間の絶え間ない改良で、初期のEJ20とは全く別なエンジンと言ってよくなってはいるものの、スポーツエンジンとして基本設計がそれだけ優れていたという事なのでしょう。

後継エンジンがいずれもロングストローク、あるいはショートストロークで燃費や低回転トルクの改善を狙ったエンジンばかりなので、典型的な高回転高出力型スポーツ型のEJ20ターボは今後もしばらく使われ続けると思われます。


次回は80年代後半デビューの2リッター級スポーツエンジンをもう少し。

カタログスペックこそ抜きん出てはいなかったものの、日産らしい優れたチューニングベースとして長く使われたCA系 / SR系エンジンを紹介します。

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コメント:
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