VW、MQBプラットフォームの改良を諦めてコスト削減を徹底へ

大きな話題となったモジュラープラットフォームは、裏を返せば優れた技術だったとも言えます。


同じプラットフォームを、しばらくは継続して使います。

飛躍が大きければ大きいほど、下落も大きい…などと言われますが、現在のフォルクスワーゲン(VW)がその落ち込みをまさに体験中のようです。
ちょうど同社は資金調達で苦悩している時期にあり、必須でないと判断されたプログラムやプロジェクトを中止した上、サプライヤーの数も減らしているところです。
まだ研究開発費のカットまでは行われていないようですが、これからは新車開発にも「緊縮財政」の影響が及ぶとのニュースを、『オートモーティブ・ニュース』が報じています。

新型のプラットフォームを開発するために用意していた資金を、VWは別の用途に回すことになりそうだということです。
すなわち、現行の「MQBプラットフォーム」を改良する計画を一度中止し、最近発覚したアウディのトランスミッション関連の不正で、その賠償金に充てられる可能性が高いというのです。
VW乗用車部門の幹部、ヘルバート・ディース博士は「MQBプラットフォームについて社内でコスト面を検討しましたが、技術面では充分耐性があるので、今後の車種2世代に渡って、追加投資なしに継続して使用することが可能と判断しました」と、ドイツの日刊誌「Boersen-Zeitung(証券取引新聞)」に語っています。
フェアな見方をすれば、モジュラープラットフォームと呼ばれるこの車台は、類似部品を多くの車種で共有することが可能な、柔軟性のあるものだと言えます。
このMQB車台、VWグループの各小型・中型車に採用されており、様々なパワートレーンやボディーに対応する構造となっています。

具体的には、VWブランドの「ゴルフ」をはじめアウディ「A3」やアウディ「TT」などがこのMQBを使用しています。
また、すでにVWではより大型のMSBプラットフォームに関して、ポルシェやベントレー、アウディで共有を行いコスト削減に努めています。
ただし、VWもすべての面でお金を出し惜しみしているわけではありません。
今後10〜20年のうちには、クルマの電動化がますます盛んになると予測されている中で、同社は電気自動車やハイブリッドカーのドライブトレーンを収納でき、かつすべてのサイズのクルマに対応できるような、伸縮自在の次世代プラットフォームの開発に重点的な投資を行う計画です。
それまでの間、VWでは現行のMQBプラットフォームの採用台数を増やして、2014年に200万台だったところを2018年には700万台にすることとしています。
VWは、カーマニアのファンも多い魅力的な子会社も数社抱えているので、VWグループの影響力は大きいものがあります。
こうした努力が実って、グループ全体で苦難の時期を乗り越えてくれるよう、祈念したいものです。

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